ライバルひしめく日本のSUV市場 ホンダ 新型「CR-V」はどうアピールしていく?
グレードはふたつ、ナビや18インチホイールも標準装備
新型「CR-V」には、標準となる「EX」に加えて上級となる「EX Masterpiece」のふたつのグレードが用意されています。標準の「EX」でも自動ブレーキの「ホンダセンシング」やホンダインターナビ、LEDヘッドライト、パワーシート、18インチホイールと充実した装備が標準で備わります。
さらに、上級グレードについて「足元の動作で開閉が可能なハンズフリーアクセスパワーテールゲートや、電動パノラミックサンルーフなど、今のホンダ車で設定していないような上級装備が備わっています」と安井貴政さんは語りました。
ホンダでは、ミドルクラスSUVの新型CR-Vのほか、コンパクトSUVとして「ヴェゼル」を用意していますが、このモデルは同クラスのなかでも販売台数トップを記録したこともある人気車種です。ユーザーの取り合いは発生しないのでしょうか。
この点については安井貴政さんに伺うと「ヴェゼルを購入するお客さまの前所有車のセグメントは『2BOXスモール』ですので、CR-Vとは異なります」と言います。CR-Vについては前所有車のターゲットをミニバンとSUVとし、両車からの乗り換え需要を押さえていくとしています。
また、ホンダはSUVの市場について、CR-Vの3代目、4代目が登場した2000年代後半から2010年代はじめは年間二十数万台程度だったことに対して、2017年は約53万台に市場が拡大しています。台数増加はコンパクトサイズSUVの増加が要因としながらも、ミドルサイズSUVについても高い水準で台数が推移していると説明しています。
ちなみに既に販売されているミドルサイズSUVの2017年の販売台数は日産「エクストレイル」で4万9873台、トヨタ「ハリアー」が5万8732台、マツダ「CX-5」が4万1622台となっています。ミニバンユーザー層はもちろんですが、既存のSUVユーザーの獲得も新型「CR-V」の販売には重要となるでしょう。
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