斬新ハンドル採用! トヨタの「四角い箱」が街を変える? 全長5mの次世代EV「e-Palette」の実力
2025年9月発売のトヨタ「e-Palette」は、箱根駅伝での走行も話題となった次世代EVです。全長約5mのボディは単なる移動手段を超え、店舗やサービス拠点へ自在に姿を変える多機能さが特徴。ステアバイワイヤや将来的な自動運転技術など、街のあり方を変える可能性を秘めたその実力を解説します。
トヨタの「四角い箱」が街を変える?
トヨタが箱根駅伝などで披露した次世代モビリティ「e-Palette」。
一見するとバスのように見えますが、その正体は移動手段にとどまらない多機能なEVです。
移動店舗やサービス拠点として活用可能なこのモデルが、どのように街の景色を変えていくのか、その特徴とスペックを解説します。

トヨタが2025年9月に発売した「e-Palette(イーパレット)」です。
箱根駅伝での登場も話題となったこの車両は、単なる移動手段ではなく、移動型店舗やサービス空間としても機能する次世代の電気自動車です。
絵の具のパレットのように新たなモビリティを描くという意味が込められた、その詳細を見ていきましょう。
まずは外観と基本的なスペックを確認します。ボディサイズは全長4950mm、全幅は公表されていませんが、長さとしては約5mであり、一般的な駐車枠に収まるサイズ感に設計されています。
一方で特徴的なのはその高さです。全高は2600mmに達し、一般的なミニバンの屋根よりさらに1m近く高い設計となっています。これにより、車内での立位移動や作業が容易になっています。
車両重量は2950kg、乗車定員は運転手を含めて17名です。最高速度は80km/hに設定されています。
この速度域と車両特性から、高速道路を使って都市間を長距離移動するというよりも、地域内を巡回するコミュニティバスのような運用が主軸になると考えられます。
パワートレインは電気自動車(BEV)であり、急速充電を用いた場合、約40分で満充電量の約80%まで充電が可能です。
e-Paletteの最大の特徴は、単なる移動手段としての「バス」にとどまらない点にあります。
他の商用バンやバスと決定的に異なるのは、この車両が「自由にカスタマイズできる箱」として定義されていることです。
車体側面には大開口のスライドドアを備えており、子供と手をつないだままでの乗降や、車椅子のスムーズな出入りが可能です。
車内には車椅子をワンタッチで固定できる機能も備わり、高いアクセシビリティを確保しています。
この広大な空間を活用し、時間帯やニーズに合わせて役割を変化させることが可能です。
例えば、朝は通勤・通学のためのシャトルバスとして稼働し、昼時にはお弁当の販売やアパレルショップなどの「移動型店舗」に変身します。
さらに夜間には、友人とスポーツ観戦などを楽しむエンターテインメント空間として利用するなど、活用の幅は多岐にわたります。
これはトヨタが掲げる「ヒトの移動」「コト(サービス)の移動」「ココロ(体験)の移動」を具現化したものであり、用途を変えることで稼働率を高める狙いがあります。
運転席には、トヨタの最新技術である「ステアバイワイヤ」が採用されています。
これはレクサス車などにも導入されている技術で、ハンドルとタイヤの間に機械的な結合を持たず、電気信号によって操舵情報を伝達するシステムです。
これにより、路面からの不要な振動を遮断しつつ必要な情報はドライバーに伝えることが可能となり、急なカーブでも少ない操作量で曲がれるなど、ドライバーの疲労軽減と安全運行に寄与します。
また、BEVならではの機能として、災害時の非常用電源としての活用や、移動型診療所など、社会インフラとしての役割も期待されています。
自動運転技術に関しては、現行モデルではドライバーが乗車し、必要に応じて手動運転を行う「レベル2」相当での運用となりますが、将来的には特定の条件下で無人運転が可能となる「レベル4」を目指しており、2027年度の実現を目標としています。
単なる乗り物ではなく、街のオペレーションシステム(OS)としても機能しうるe-Palette。この「パレット」を使ってどのような未来が描かれるのか、今後の展開が注目されます。
Writer: くるまのニュースTV
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