ガソリン代節約のつもりが「数万円の出費」に!? 安全面でも“リスク大”なセルフ給油で「やってはいけない行為」とは?

セルフ式ガソリンスタンドでの給油中、ノズルが止まった後に「もう少しだけ」と継ぎ足し給油をしていませんか。実はこの行為、近年のクルマでは数万円の修理代に繋がる大きなリスクをはらんでいます。なぜ「満タン後の追加」がNGなのか、キャニスターの故障や火災の危険性など、意外と知らない“給油の落とし穴”を解説します。

絶対にNG! 「継ぎ足し給油」がダメな理由は?

 最近はセルフ式ガソリンスタンドが増えており、自分で給油する機会が多くなりました。

 給油の際、少しでも多く入れようとして、ノズルが「カチッ」と止まってもギリギリまで「継ぎ足し給油」する人もいますが、これは大きなリスク。数万円の出費に繋がる可能性がある行為です。

「継ぎ足し給油」はなぜやってはいけないのでしょうか。

 近年のクルマは排出ガス規制が厳しくなっており、蒸発ガス対策が精密に設計されているため、継ぎ足し給油による影響を受けやすくなっています。「キャニスター(蒸発ガス回収装置)」の故障に繋がる可能性があり、結果的に数万円の修理代を負担しなければならない状況になります。

 キャニスターは、燃料タンク内で発生するガソリン蒸気を大気中に放出させないように設計されているのが特徴です。燃料タンク内に充満したガソリン蒸気を、キャニスター内の活性炭に吸着させることで、ガソリン蒸気が直接大気中に放出されるのを防ぐ役割があります。

 走行中にエンジンに供給される空気の一部が、キャニスターを通過することにより、活性炭に吸着されたガソリン蒸気が脱着して、エンジンで燃焼される仕組みです。

「継ぎ足し給油」はキケンなNG行為です!(画像はイメージ、ノンタン/PIXTA)
「継ぎ足し給油」はキケンなNG行為です!(画像はイメージ、ノンタン/PIXTA)

 ガソリンスタンドの給油ノズルにはオートストップ機能が備わっており、ガソリンが満タンになると「カチッ」と音がして自動的に止まるようになっています。

 しかし、「まだ入る」「少しでも多く入れておきたい」などと思い、「継ぎ足し給油」する人は少なくありません。

 継ぎ足し給油を行うと、タンク内の余剰燃料が蒸発ガス系統に逆流することがあります。結果的に、キャニスターの故障などで数万円の出費に繋がる可能性があることは覚えておいたほうがいいでしょう。

 キャニスターはガソリン蒸気を吸着するための装置であり、液体ガソリンが流入することは想定されていません。液体ガソリンが流入してしまうと、キャニスターが本来の役割を果たせなくなり、警告灯が点灯したりエンジンに不具合が出たりすることも少なくないのです。

 キャニスターの寿命を縮めたり故障したりすることもあり、部品代や工賃は車種によって異なりますが3〜5万円前後、場合によっては10万円程度かかることもあります。

 ガソリンの継ぎ足し給油に関しては、東京消防庁でも「オートストップ作動後の注ぎ足し給油は、ガソリン等の燃料が給油口の外に吹きこぼれることがあり危険です」と注意を促しています。

 ガソリンは非常に引火性が高く、静電気や火花が原因で引火することもあるため、継ぎ足し給油はクルマのトラブルだけでなく、安全面でもリスクが高い行為です。

「ガソリンが安い日にできるだけ多く給油しておきたい」という思いもあるかもしれません。しかし、継ぎ足し給油をしたからといって、大幅な節約につながる可能性は低いでしょう。

 それよりも、継ぎ足し給油によってキャニスターが故障するリスクや、ガソリンが溢れ出て火災に繋がる可能性を考慮することが大切です。

※ ※ ※

 その他、セルフ式ガソリンスタンドを利用する際は、以下のことに注意しましょう。

・エンジンはオフにする
・静電気除去シートに触れる
・給油ノズルは給油口の奥まで差し込み、レバーをしっかり握る
・給油キャップの閉め忘れ、置き忘れ

 ガソリンは危険物であり、扱い方を誤ると大きな事故に繋がる可能性があります。給油の際は「カチッ」と音がしたら給油を止めて、絶対に継ぎ足し給油はしないようにしましょう。

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Writer: マツ

2022年からフリーのWEBライターとして活動開始。上場企業からの依頼で、SEO記事を中心にVOD・通信系(WiFi・光回線など)などのジャンルを執筆して経験を積む。現在も企業が運営する複数のメディアで記事を執筆。読者に役立つ内容を、わかりやすく執筆することを心掛けている。

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