旅先などで突然のトラブル…自動車保険の無料ロードサービスはJAFの代わりになる?

クルマに乗っていて突然の故障。そんな時に頼りになるのがロードサービスです。かつてはJAFが独占していましたが、いまでは自動車保険に入っていれば無料でロードサービスが受けられます。ということは、JAFに入会しなくても大丈夫? JAFと損保会社の違いを見てみましょう。

似ているようで全然違うJAFと保険会社のロードサービス

 事故や故障した時のロードサービスと言えば、55年の歴史を持つJAF(日本自動車連盟)がおなじみです。しかし、近頃は自動車保険(任意保険)に入ると、内容は微妙に異なりますが、無料のロードサービスを付帯している場合が多いです。ということは、損保付帯のロードサービスがあれば、JAFに入会しなくても大丈夫なのでしょうか?

現場で修理できない場合はレッカー移動

 現在、自動車保険を主に扱う損保会社は代理店型、通販型、共済を合わせて約20社あります。各社のほとんどが無料のロードサービスを付帯する特約を用意しています。一方、JAFは入会金2000円+年会費4000円が必要です。無料と有料、それぞれのサービス内容を比較してみましょう。

 自動車保険に無料で付帯されるロードサービスをまとめました。

・30分以内の現場でのトラブル対応
・レッカー移動(移動距離は50km以内が多いですが、最長で500キロまで無料の損保も)
・ガソリンお届け(ガス欠になった場合10Lまでのガソリンを無償で届けてくれたり、ガソリン代も無料というケースも)
・電気自動車が「電欠」した場合は、最寄りの充電スタンドまで牽引
・側溝などへの落輪引き上げ(無料対応の落輪本数はさまざま)
・帰宅できなかった場合の宿泊費用
・帰宅する場合の交通費

 以上が損保付帯のロードサービスになります。原則として車両保険契約の有無に関わらずサービスを受けられますし、ロードサービスを使っても、等級や翌年以降の保険料には影響しません。また、救援に来る業者は民間の整備工場やレッカーサービスに委託していることが多く、損保会社の社員が来るとは限りません。

 次にJAFが展開するロードサービスをまとめてみましょう。

・30分以内の現場でのトラブル対応
・レッカー移動(無料の移動距離は15kmまで)
・雪道・ぬかるみ・冠水路などで動けない時の救援(ノーマルタイヤでの雪道トラブルも対応)
・パンク修理(損保はスペアタイヤ交換のみ)
・雪道でのチェーン脱着(チェーンの使い方がわからないという場合にも対応)
・自然災害に起因した事故/故障時の救援
・自宅駐車場に来てもらえる(例えば通販購入のバッテリーを自宅駐車場で交換してもらうことも無料)

 以上がJAFの主なロードサービスです。どちらのサービスも一長一短があるようですが、じつは大きな違いがあるとJAF広報部の方は言います。

「大きな違いで言えば“JAFは人につくもの、損保は車両につくもの”です。損保は車両にかかるので、その車両のトラブルに対応しますが、JAFは人にかかるので、会員が乗っているクルマであればレンタカー、社用車、友人のクルマに同乗中でもサービスの対象となります」

 つまり、JAFは会員が乗っているクルマであれば、運転している、していないに係わらず、トラブルにあった場合は救援に来てもらえるということです。

ロードサービスと会員優待を写真でチェック(8枚)

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