ガラ空き駐車場で出現する「トナラー」 なぜ「わざわざ隣に停めてくる」のか? 「故意」なの?「偶然」なの? 出先で遭遇する“モヤモヤ”「駐車場トラブル」対策方法はあるのか

空いている駐車場でなぜか他人のクルマの隣に停めたがる、いわゆる「トナラー」とも言われる一部ドライバー行為ですが、どうしてそういった行動を取るのでしょうか。また、どのような対策を取ればいいのでしょうか。

なんであえて「隣」に停めるの! ほか空いているでしょうが!

 駐車場にクルマを停めるとき、誰もが施設の入口に近い場所を選びたがります。しかし、あえて離れた場所に駐車する人もいます。
 
 そしてなぜか、その隣に駐車してくる人がいるのもまた事実であり…。一体なぜなのでしょうか。

 冒頭に記したとおり、あらゆる駐車場で人気が高い場所といえば、併設される施設の出入口に近いなど「便利な場所」です。

 当然ながら倍率が高く、真っ先に埋まってしまいます。

 しかし、あえて逆を狙う人がいます。

 施設などの出入口からもっとも遠い場所、それも角に駐車する人たちです。

 もちろんこれには理由があります。その多くが、他人がドアを衝突させてしまう「ドアパンチ」を避けるためです。

 不特定多数の人が利用するショッピングモールなどの駐車場は、こちらがいくら注意しても相手にぶつけられるリスクがつきまといます。

 施設などの出入口付近はクルマの出入りが多く、それだけドアパンチのリスクが高まります。

 そこで、不便なのを承知で、あえて多くの人が停めたがらない、出入口から遠い場所をわざわざ選んでいるのです。

 愛車を大切にしている人であれば、どこの誰かは分からなくとも、また車種を問わず「隣に停めるんじゃねーぞ」の無言のオーラをクルマ全体から感じ取れるはずです。

 しかし、なぜだか分かりませんが、周囲の駐車スペースが空いているにもかかわらず、しかも無言のオーラが発せられているにもかかわらず、あえて隣に停めてくる人がいます。

 それらの人たちに対し、怨嗟の念を込めて、いつしか「トナラー」と呼ばれるようになりました。

「ポツンと1台」停めたのに… [画像はイメージです]
「ポツンと1台」停めたのに… [画像はイメージです]

 トナラーと呼ばれる人たちの心理として、「空間認識が苦手」であるケースが考えられます。

 あまりにも空いているスペースが多すぎて、たまたま目に付いたアナタのクルマが「駐車する上での“基準線”」になっている可能性が考えられるのです。

 駐車が苦手な人にとっては、白線よりも先に駐車してあるクルマが目印にしやすいというわけで、いずれにしても悪意はないのです。

 しかし、なかには「オレ(私)がいつも使っているスペースに停めやがって」と腹を立て、故意にトナラーをしてくる人もいます。

 公共のスペースに対して勝手に「マイ駐車場」を決めてしまい、先に停めているクルマがいると妨害行為ギリギリを狙って故意に嫌がらせをしてくる人も実際にいます。

 そんな「悪意あるトナラー」の気配は、クルマの停め方で何となく察せられるはずです。

 イラッとくるのをグッと堪え、下手に絡まず速やかにその場を離れましょう。

 では、悪意のないトナラーにはどうしたらいいのでしょうか。

 実際、対策といっても「これさえすればOK」という必勝法はないのが現状です。

 かつては2台分の駐車スペースを占有して、自身のクルマを真ん中に停めるという荒っぽいことをやる人も実際にいましたが、ネット社会の現代においてそんな行為をした時点であっという間にSNSで拡散され、炎上して罵詈雑言を浴びる状態になるのは目に見えています。

 駐車場によっては、左右に壁や柱などがあり、1台だけ停められる“スペシャルVIP席”が用意(といっても設計上の理由でたまたま用意されたケースが大半ですが)を狙うのもひとつの手です。

 しかし、当然ながら倍率が高く、真っ先に埋まっていることが多い(駐車しているクルマもいかにも大切にされていそうな“それっぽい”モデルばかり)のが実状です。

 そこで、角のスペースを確保し、できるだけ隣と感覚を開けて駐車するといった自衛策が求められます。

 繰り返しになりますが、トナラーをしてくる人に対して「隣に停めるんじゃねーぞオーラ」は効果ゼロです。

 残念ながら相手に期待せず、こちらが自衛策を講じるしかないのです。

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Writer: 松村透

株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。

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