• 2021.01.25
• くるまのニュース編集部
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雪道ではしっかりと止まり、春夏秋は晴れても雨でもサマータイヤ同様に安定した走り

　TOYO TIRESのオールシーズンタイヤ「セルシアス」の冬性能はどうなのでしょうか。トヨタ「RAV4」に装着したセルシアスで、雪道を走ってみます。（冬性能の試乗記事はこちら）

　試したのは北海道・常呂町にある「TOYO TIRE 冬期テストコース」というクローズドコース。一般道とは異なり速度制限がないため、タイヤの限界付近まで試すことができます。

　そのコースで、直線でのブレーキングや坂道での発進、下りながらのコーナリング、上りながらのコーナリングなどを試しましたが、同時に走った最新スタッドレスタイヤと変わらないフィーリングで走り、曲がり、止まります。

　そこから徐々にペースを上げていっても、突然グリップを失って滑るということはありません。この速度ならば止まりこの速度なら曲がれるという、自分の運転感覚とずれることがなく、安心して走行することができました。

　では、雪道以外のドライ／ウエット性能はどうでしょうか。これについては、夏の季節にスバル「フォレスター」にセルシアスを装着し、1か月ほど走ってみました。（夏性能の試乗記事はこちら）

　セルシアスのトレッドパターンを見ると、スタッドレスタイヤのように細かい溝が刻まれているため、タイヤの発生する騒音が大きいと思われがちですが、実際に高速道路を走ってみると、「ゴー」という音や、「シャー」という音はうまく抑えられています。

　乗り心地もタイヤの硬さを感じることがなく、かといってスタッドレスタイヤのようにフワフワする感覚もありません。路面の継ぎ目乗り越えでも、振動はすぐに収まって不快な揺れは残りませんでした。

　山道でも、ハンドルを切るとそれにきちんと比例してグリップ感が増してくるため、運転がしやすい感じです。雨の日でも、ブレーキペダルを踏めばイメージどおりに止まります。夏タイヤと同じように、不安になることなくドライブできます。きっと日常シーンでは、オールシーズンタイヤを履いているということに気づかない人も多いはずです。

　ただしアイスバーンと呼ばれるツルツルの氷の道では、オールシーズンタイヤではなかなか止まらないという弱点もあります。だから本格的に雪が降る地域のドライバーにはオススメしません。冬の走行には、アイスバーンに強い最新スタッドレスタイヤを選んでください。

いつ、どのタイミングで替えてもメリットを感じられる

　1年中履き替えいらずということは、春と秋の2回、サマータイヤからスタッドレスタイヤに、スタッドレスタイヤからサマータイヤに交換する必要がありません。タイヤ専門店にお願いすれば、1回の履き替えで数千円かかるため、オールシーズンタイヤならば毎年その分がお得になります。

　また、交換したタイヤを保管するスペースも必要ありません。もし自宅にタイヤを保管する場所がなく、トランクルームなどを借りている人がいるならば、その分の金額が浮くことになります。もちろんサマータイヤとスタッドレスタイヤの2セットを購入する必要がないため、1セットで済むというコストダウンもあります。

　オールシーズンタイヤにすれば、このようにお得になるケースが多くありますが、それ以上に、お金には代えられない価値があります。それは「ウインタードライブでの安心感」です。

　天気予報を見たら雪マーク。夏タイヤのままでは不安で仕方ないときがありますが、セルシアスを履いていれば安心。行動範囲だって広がります。

　いまは1月。春が来るまであと数か月というこの時期に、都会に住むユーザーがスタッドレスタイヤを購入するのは、確かにもったいない気もします。ですがオールシーズンタイヤならば1年中履いていることが可能です。つまり、いつ、どのタイミングでセルシアスに交換しても、ユーザーはそのメリットを享受できます。

　そう、オールシーズンタイヤが気になったいまこそが、セルシアスに替えるタイミングなのかもしれません。

» セルシアスの公式サイトをチェック

冬でも安心感を！ TOYO TIRESのオールシーズンタイヤ「セルシアス」を画像でチェック（21枚）

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