TOYO TIRESの最新SUV用オールシーズンタイヤ「セルシアス」の夏性能はどう? 約1000km走ってみた【PR】

セルシアスは「タイヤを意識させることがないタイヤ」

 今回は首都高速から東京湾アクアラインを通り、房総方面に向かいます。

セルシアスを装着したのは、スバルのSUV「フォレスター Xブレーク」。タイヤサイズは225/60R17 99V

 トレッドパターンを見た限りでは、スタッドレスタイヤのように細かい溝が刻まれているので、タイヤが発生する騒音は大きいと予想していたのですが、実際に高速で走ってみると、ロードノイズと呼ばれる「ゴー」という音や、パターンノイズと呼ばれる「シャー」という音はよく抑えられ、走っていて気になることはありませんでした。

 首都高速道路の継ぎ目のような凹凸のある路面を乗り越えるときも、振動はすぐに収まり不快な揺れは残りません。

 スタッドレスタイヤで乾いた道を走行すると、路面とタイヤの間に薄い紙が1枚挟まっているような、反応の鈍さを感じることがあります。最新スタッドレスではドライ路面でのハンドリングがかなり良くなってきたとはいえ、乗り比べるとサマータイヤとの違いは明らかです。

 セルシアスは、スタッドレスと同様に冬用タイヤにジャンル分けできるオールシーズンタイヤなのですが、スタッドレスのような違和感はまったくありません。走行車線から追い越し車線への車線変更でも、腰砕けすることなく普通におこなうことができました。ただし低燃費のサマータイヤのように、踏んでいたアクセルペダルを戻すとスーッと転がっていくような感じもあまりありません。

 続いて高速道路を降り、なだらかな山道に向かいます。

ワインディング路でも素直なハンドリングで運転しやすい

 たしかにスポーツタイヤのように、ハンドルを切ったときにクルマがシビアに反応するようなレスポンスの良さはありませんが、ハンドルの中立付近は鈍さもなく、切っていってからは素直にグリップ感が増してくる感覚で、安心してドライブできます。

 梅雨のこの時期、かなり強い雨の日も走ってみましたが、自分がイメージする通りに止まります。スタッドレスタイヤの弱点はなんといってもウエット路面なのですが、オールシーズンタイヤのセルシアスでは不安になることなく、ブレーキをかければふつうに止まります。

雨の日の走行。自分のイメージ通りに止まる

 今回、晴れた日・雨の日合わせてすでに1000km以上走りましたが、セルシアスの印象は「タイヤを意識させることがないタイヤ」だということです。

 この季節の路面では、あくまでもふつうに走ることができます。ノイズも気にならず、乗り心地も悪くなく、雨でもきちんと止まります。ですが、グリップ力がスゴい、とか、ものすごく静か、などのタイヤの個性は伝わってきません。そういう意味でも、黒子に徹したタイヤだといえるでしょう。

 オールシーズンタイヤのなかには、ドライ路面でのノイズが大きく「年に5日あるかないかの雪の日のために、残りの360日を我慢する」という商品があるのも事実です。ですがセルシアスはそんなことはなく、オールシーズンタイヤを履いているということに気づかない人も多いはずです。それほど、晴れた日・雨の日での違和感はありません。

セルシアスには、国連欧州経済委員会に規定されたシビアスノー要件を満たしたタイヤを示す「スノーフレークマーク」が刻印されている。日本でもチェーン規制時に走行可能な冬用タイヤとして認められる
ワインディングでは気持ちの良いドライビングができた

 TOYO TIRESのホームページに路面適合表が載っていて、セルシアスと「当社の一般的な夏タイヤ」との比較があります。

 それを見ると、ドライ路面・ウエット路面に関して夏タイヤが「◎」であるのに対し、セルシアスは「○」となっています。ちなみに「当社の一般的なスタッドレスタイヤ」はドライ・ウエット路面ともに「△」です。

 ただし実際に運転してみると、◎と○ほどの違いを感じることはできません。少なくとも日本の法定速度内で走る限りは、騒音も乗り心地も運動性能も、気になるところはまったくありませんでした。

 オールシーズンタイヤは冬タイヤに分類されるため、スタッドレスタイヤに履き替えるタイミングで選ぶというユーザーも多いといいますが、夏タイヤの代わりとして選ぶという考え方のほうがむしろ自然に思えてきます。それほどセルシアスは、春・夏・秋の路面を得意としていると感じました。

※ ※ ※

 緊急事態宣言が解除されたとはいえ、新型コロナウイルス感染拡大はいまも予断を許さない状況です。そんななか、感染リスクをともなう公共交通機関ではなく、マイカーでの移動が見直されています。

 自由に、どこへでも行けるのがクルマのメリットですが、都会に住むユーザーが一年中アクティブに行動するには、今までならば冬になったらスタッドレスに、春になったらサマータイヤに履き替える必要がありました。

 オールシーズンタイヤのセルシアスならば、その必要がありません。夏冬のタイヤ交換がいらないということは、その都度店舗へタイヤ交換しに行く必要もなくなります。

 感染リスクを少しでも減らすのが、これからの「ウィズコロナ」だとすれば、セルシアスはこの時代にマッチした商品といえるのではないでしょうか。

 次回は、セルシアスの冬性能についてレポートします。

TOYO TIRESのSUV用全天候型オールシーズンタイヤ「セルシアス」
 ●TOYO TIRES「CELSIUS」 サイズ表
 リム径  偏平率  タイヤサイズ
 15インチ  60  165/60R15 77H
 16インチ  65  215/65R16 98H
 16インチ  60  215/60R16 99V
 17インチ  65  225/65R17 102H
 17インチ  60  225/60R17 99V
 17インチ  60  215/60R17 96V
 全6サイズ 価格:オープン

» セルシアスの公式サイトをチェック

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