「ヤリス」と「アクア」がまとう唯一無二のデザイン トヨタの“アートラリーカー”はどのようにして誕生したのか? ヘラルボニーとタッグで挑む“単なる支援にとどまらない”新たなモビリティの形【PR】

広島県で開催されたラリーレースで、障害のある作家のアート作品を鮮やかにまとった2台のトヨタ車が注目を集めました。福祉を起点に新たな文化を創出する「ヘラルボニー」との共創で誕生したこのラリーカー。単なる支援にとどまらず、アートの力でモビリティの価値を高め、作家に「移動の機会」を提供するトヨタの想いと、その取り組みの裏側に迫ります。

カー用品の展開も 車内が華やぐさまざまなアイテム

 受賞作はラリーカーだけでなく、カー用品としても展開されています。

 現在のラインナップは古城さんの『はばたく』がデザインされた、「2WAYシートクッション」「ビーズクッション」「連結ビーズクッション」「ハンドルカバー」「車内用サンシェード」「ヘッドレストピロー」。車内を彩る汎用的な用品として、GAZOO.comのショッピングサイト「GAZOO Shopping」で販売されています。

 木全氏によれば連結ビーズクッションは、「障害をお持ちの方は、移動に際して不安を感じられたとき、こういうクッションがあると落ちつくんだそうです。体幹が不安定な人も、連結したクッションでUの字に体を囲ってあげると体勢が安定して長距離ドライブでも疲れにくくなるという話をお医者さんに聞いたことが、アイディアの元になっています」とのこと。

 アート作品の価値をトヨタの商品としてどのように届けていくか、試行錯誤した結果から生まれたアイテム。今後もYuinaさんの作品をモチーフとした商品の販売が予定されており、新たな用品の展開も模索しているといいます。

「売上の一部は作家さんに還元されるようになっています。しっかりと魅力を伝えて、1つでも多く商品を買っていただくための取り組みをこれから重点的にやっていかなくてはならないと考えています」

古城貴博さんの『はばたく』をデザイン起用したカー用品「車内用サンシェード」「ヘッドレストピロー」「ビーズクッション」。GAZOO Shoppingで販売されている

レースのスターターは「思い出作りに」 2台とも無事完走

 8月23日に本戦を迎えたラリーチャレンジ安芸高田。当日、安芸高田市役所で行われたセレモニアルスタートでは、Yuinaさん、古城さん、そして2024年に『クジラの群れ』でトヨタ自動車賞を受賞した澁田大輔さんがスターターを務めました。

 これは2024年、『クジラの群れ』がラリーカーとなって出走した際に、会場を訪れる澁田さんに思い出を作ってほしい、出走の一番初めのタイミングを作家さんに見送ってもらいたいと考えたことから始まったといいます。

 スタートフラッグを振りながら、笑顔でラリーカーと選手を送り出す作家の皆さん。終わった後は「楽しかった!」と満面の笑みを見せてくれました。

 その後数々のステージを経て、若手社員を中心としたC&A Racingの2台は無事完走。146号車「アクア Yuina 『無題』」は10台中4位、134号車「はばたく ヤリス」は9台中4位でレースを終えました。

ラリーチャレンジ安芸高田のセレモニアルスタートでスターターを務める古城貴博さん
「HERALBONY Art Prize 2024」のトヨタ自動車賞の受賞者、澁田大輔さんも現地に駆けつけスターターを務めた

「継続して初めて意義あるものになる」強い覚悟と今後の展望

 これまで数年間続けられてきたトヨタとヘラルボニーの共創。今後はどのような展開を考えているのでしょうか。レース後、木全氏と佐藤氏に聞きました。

「作家さんの想いやヘラルボニーさんが考えている『世の中を変えたい』という思想、それと僕らの考えている『すべての”行きたい”を叶えていきたい』という考えを、うまくリンクさせ助け合った状態でスパイラルアップして“普通のこと”にしていくというのが、最終的にやりたいこと。

 私たちは用品を扱っているので、必ずしも特定のクルマに属したものを作らなければいけないわけではありませんから、世の中のお客さんに届けるという部分に関しては、通常の車両開発よりも早いタイミングで企画を進められるという立場でもあります。

 世の中のニーズを拾って、欲しいと思った人に早い段階、短い時間で届けられるというメリットがあるので、その辺りを実際の商品に落とし込めるようにやっていきたい。そして、この取り組みがずっと続けられるような風土を社内外で作っていきたいと考えています。

 用品についての具体的な品目についてはこれから検討していきますが、いわゆるカーグッズだけではなく車内を全体的にコーディネートしていくようなアイテムも作れればいいなと思っています」(佐藤氏)

「この活動は一過的なものではなく、長く続けていって初めて意義のある存在になると捉えています。

 私たちはものづくり屋として、どうやったら素晴らしいアートとモビリティを形にしてその価値を最大化してお客様に選んでいただけるもの、そして買っていただいた人が幸せになるものを作れるのかということを考えていかなければなりません。それに加えて、誰にどういったメッセージを届けるのかということもしっかり丁寧にやっていきたいと思います。

 メッセージを受け取った人にどんな変化をお届けしたいのか、そしてそれが世の中に対してどのように良い影響を与えるのかを考えながら、皆さんに応援してもらえるように取り組んでいきたい」(木全氏)

 前述の通り、トヨタとヘラルボニーの取り組みは慈善事業ではありません。アートプライズへの参画やラリーカーへのラッピング、用品の販売も、1回や2回で終わってしまっては意味がないと木全氏は語ります。そして、継続するためにはビジネスとしての仕組みを確立することが重要です。

 ものづくりの会社として価値を届け、社会に貢献する。それが世の中に浸透し「普通のこと」として認められるよう、長く続けていく。その強い決意と覚悟が二人の言葉に表れていました。

【画像】アート作品をまとった「アクア」と「ヤリス」! 唯一無二のスタイルを画像で見る(30枚以上)

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Writer: くるまのニュース編集部

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