走りの日産が復活! 新型スカイラインのハイパフォーマンスグレード「400R」を松田秀士が徹底評価【PR】

最新の電子制御技術を搭載し、きわめて快適な一般道走行が可能

ドライブモードを変更することにより、シチュエーションに合わせた走りが可能

 それではドライブモードに「スタンダード」をチョイスして一般道を走り出してみましょう。まず400Rで走り出して驚かされるのは、前述したようなハイスペックを持つスポーツセダンなのに通常の走行ではとてもコンフォートなことです。

路面の状態に合わせて減衰力を緻密に制御する「インテリジェント ダイナミックサスペンション」

 装着される245/40RF19のタイヤは安心のランフラットタイヤなのですが、路面の凹凸をいなすような「スタンダード」モードのサスペンションセッティングとあいまって硬さをそれほど感じることもなく、とても心地良い乗り心地です。

 400Rのサスペンションにはインテリジェント ダイナミックサスペンション(電子制御ショックアブソーバー)が採用されていて、約100分の1秒という速さで最適な減衰力にコントロールします。

「DAS」はドライバーの”思いのまま”の操作を実現するステリング操舵システム

 そしてハンドリングで注目すべきポイントは、世界初の技術となるDAS(ダイレクトアダプティブステアリング)が搭載されたことです。 

 DASはドライバーが握るステアリング操作を電子制御ユニットが電気信号に変換し、ステアリングのアクチュエーターへ信号を送信。信号を受け取ったアクチュエーターがタイヤを操舵させるという世界初のシステム。

 油圧や電動によるステアリングシャフトや各種リンクの物理的なアシストをしないため、ステアリング操作に対してダイレクトにタイヤを操舵することが可能です。

 この新技術により、正確かつ俊敏な応答性と自然なハンドリングをコラボレートさせ、一般道でのコンフォートな乗り味を実現しているのです。

コーナリング時のホールド性が高いうえ、コンフォータブルでもある400R専用シート

 そして一般道でもう1つ感じたのはシートの座り心地の良さ。本革で作られた前席シートのキルティング加工されたサイドサポートは、ホールド性が高い仕上がりですが窮屈な印象は全くなく、快適そのもの。

 これならば、都心の一般道や高速道路の渋滞時でも平常心が保てるでしょう。

高速道路の走行は安定感が高く、快適で経済性の高いドライブも提供してくれる

高速道路では、しっかりとした自立直進性を体感できる

 それでは高速道路に進路を向けます。加速車線から本線への合流加速は流石の余裕を感じ、安心して流れに乗せることができます。そしてすぐにしっかりとした自立直進性をステアリングから感じ取ることができます。

 さらに高速で回るタイヤから発生するロードノイズ、クルマの風切り音、これらが実よく収められていて耳障りではない快適な室内空間がそこにはありました。

 レーンチェンジは少ないステアリング操作で安定して確実におこなえ、少々速い車線移動によるサスペンションの揺り戻しもほとんど感じないので、あらためて潜在能力の高さを感じさせてくれます。

 7速ATのトップギヤによる巡航は高速走行時の燃費向上にも貢献。ミリ波レーダーによるACC(アダプティブクルーズコントロール)での走行はドライバーの疲労を軽減し、快適で経済性の高いドライブを提供してくれます。

一度は我慢した「走る歓び」を解き放ってくれるようなドライブフィール

400Rは有り余るほどのパワーだが、優秀な電子制御のおかげで安心感が高い

 さて一番気になるのがワインディングでの実力。ドライブモードは「スポーツ」に設定します。まず走り出して勇気づけられるのがブレーキ性能の安定感。

剛性感のあるペダルフィールで、制動力・コントロール性共に良好だ

 ペダルフィールに剛性感があり、踏み始めの制動性にわかりやすいテンションがあり踏力コントロールが容易。つまり、ブレーキングによるコーナーアプローチの速度コントロールがおこないやすいのです。効きだけを優先したピーキーなブレーキではコーナーへのターンインを気持ち良くおこなえないので、これはとても重要なこと。

「スポーツ」モードは「スタンダード」モードに比べて明らかにサスペンションの剛性感が高まり、よりタイヤをステアリングや身体でしっかりと感じ取ることができるようになります。これは、前述したDASが貢献している部分でもあります。

専用エキゾーストの音色はドライバーに高揚感を与えてくれる

「スポーツ+」モードではその制御がとても速く、少ないステアリング操舵角でよりクイックで切れの良いハンドリングとなります。それでも不必要なステアリングへのキックバック(振動)がなく、必要なタイヤ表面のグリップ感はしっかり伝えるなど、400Rの持つスポーツ性能をしっかりと引き出しています。

 そこにこのエンジンパワー。400Rでは最終減速比が若干ローギヤード化されているので、よりコーナリングでの駆動力を制御する実感が右足から伝わってきます。

 400Rの有り余るパワーをコントロールするのはほかでもないあなたですが、トラクションコントロール制御が非常に優秀なので、タイヤの限界はクルマがドライバーに教えてくれます。そのため不思議と安心感が高く、「このクルマともっと走りたい」と、つい思ってしまうのです。

400Rはメーカーチューンの輸入ハイパフォーマンスセダンと肩を並べる性能だ!

日産 スカイライン400Rと筆者(松田秀士)

 最後に400Rを総括して見ると、はっきりいって「メーカーチューンの輸入ハイパフォーマンスセダンと肩を並べる性能のクルマ」といってよいでしょう。

 速度無制限のアウトバーンがあるドイツでは、ハイパフォーマンス・スポーツセダンを手にすることは時間を金で買うことを意味していると聞いたことがあります。そこには、ただスピードを楽しむという理由だけではなく、安全に高速で移動するための「自由」を手にするという意味もあるのです。

 もし400Rをアウトバーンに持ち込んだとしたら、その「自由」を手に入れることができるのは間違いありません。しかも、よりリーズナブルな価格でです。

日産 スカイライン 400R(カーマインレッド)

 日産 スカイライン400Rは、普段はフォーマルに、そして時には自分だけの特別な時間さえも手に入れたい。そんなちょっと欲張りなオトナに積極的に選んでもらいたいクルマです。

[Text:松田秀士 Photo:渡健介]

日産 スカイライン 400R
エンジン(型式) DOHC・筒内直接燃料噴射 3.0L V型6気筒(VR30DDTT)
最高出力 kW(PS)/rpm 298(405)/6400
最大トルク N・m(kgf・m)/rpm 475(48.4)/1600-5200
駆動方式 2WD(FR)
トランスミッション マニュアルモード付フルレンジ電子制御
7速オートマチックトランスミッション(7M-ATx)
全長×全幅×全高(mm) 4810×1820×1440
室内長×室内幅×室内高(mm) 2000×1480×1180
車両重量(kg) 1760
乗車定員(名) 5
最小回転半径(m) 5.6
WLTCモード燃料消費率(km/L) 10.0
メーカー希望小売価格 5,625,400円(消費税込)

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