スーパーGT 第7戦オートポリスで悲願の表彰台! NSX GT3最終戦で「優勝目指したい!」 [PR]
スーパーGT 第7戦 「AUTOPOLIS GT 300KM RACE」の決勝レースが10月21日(日)、開催されました。300km・65周(GT500換算)のレースを「♯34 Modulo KENWOOD NSX GT3」は7番グリッドからスタート。ついに初の表彰台をゲットしました。
決勝レースは7番グリッドからスタートの「♯34 Modulo KENWOOD NSX GT3」
10月21日(日)、スーパーGT 第7戦「AUTOPOLIS GT 300KM RACE」の決勝レースが開催されました。300km・65周(GT500換算)のレースを「♯34 Modulo KENWOOD NSX GT3」は7番グリッドからスタート。第一スティントのドライバーは、道上龍選手が務めました。
気温21度、路面温度37度。昨日よりも路面ができあがり、気温も高くなった状況で14:00ちょうどにパレードランからセーフティカーランを経て、レースはスタートしました。
今回の注目は、ズバリ! 第一スティント。抽選の結果からライフが短いミディアム・タイヤを履いたNSX GT3が、どこまで走りきれるかが前半戦のハイライトでした。
序盤は6位の♯52 埼玉トヨペットGreen Brave マークX MC(番場 琢選手)が他車に接触されスピン。そして5位を走る♯0 グッドスマイル初音ミクAMG(片岡龍也選手)と♯61 SUBARU BRZ R&D SPORT(山内英輝選手)という、タイトル争いをする2台が交錯し、混戦のなかで道上選手はこれをうまく切り抜けて5番手に浮上しました。
その後も道上選手は混み合った状況以外は1分48秒台をコンスタントに刻みながらレースを続けました。
そして18周目。30号車プリウスが単独スピンを喫し、再スタートができなくなった状況でセーフティカーが導入されました。ここからオフィシャルはGT500クラスとGT300クラスの隊列を整えセーフティカーランを行い、22周目にレースが再開されました。
ここでも道上選手は順調にタイムを刻み続けましたが、2番手争いを繰り広げる3台のトラフィックがロスにつながると判断して、26周を終えた段階でピットイン。予定していた18周よりも遙かに長い周回をクリアして、大津選手へとつなぐぎました。
そしてここで、道上選手の判断がレースの展開を大きく変えました。
第一スティントを走りながらタイヤのコンディションを把握した道上選手は、チームと燃費の状況を協議。これから気温が下がって行くことを計算に入れて、当初はもたないと思われていたミディアムタイヤで、第二スティントを闘うと決めたのです。
これを受けた大津選手は、序盤こそタイヤの滑りに戸惑いながらも、集団のなかで好タイムを連発。20番手付近から着実に順位を上げ、全てのマシンがルーティンピットを終えた頃には、第一スティント同様5番手にその順位を回復しました。
そして48周目には♯65 LEON CVSTOS AMG(蒲生尚弥選手)をパスして4番手に浮上。さらには3位を走る♯11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸選手)を目前に捕らえます。
残り周回数は10周強。その差は約1秒。ここから大津選手と平中選手の、限界ギリギリのバトルが繰り広げられました。
大津選手は周回を重ねるごとにGT-Rへと近づき、最終的には0.3秒差まで詰め寄ります。そして数度に渡るバトルを展開したあと、56周目の最終コーナーで遂にGT-Rを捕らえます。同じターボ車であるGT-Rはストレート加速もかなりのもの。しかしスリップストリームから抜け出したNSX GT3は、1コーナーのブレーキングでそのイン側へぴったり並びました。
そしてサイドバイサイドでコーナーをクリアしながら、とうとう3位へと浮上したのでした。このときお互いに軽い接触がありましたが、完全に横並びとなった状況だったことからオフィシャルもそれを容認。オフィシャルからの裁定はおとがめナシで、チームに初めての表彰台をもたらしました。
レースは予選6番手から驚異のロングスティントをこなし、第二スティントでもすぐさまトップに返り咲いた♯96 K-tunes RC F GT3(中山雄一/新田守男 組)が今季二度目の優勝を果たしました。
残るは11月10日(土)から開催される「MOTEGI 250KM RACE GRAND FINAL」。この表彰台で弾みを付けたModulo Drago Corseは、さらなる結果を狙うべく、最後の闘いに挑戦します!