リタイア続出の中、初のタイRoundで9位完走のNSX GT3 課題も見え次戦の富士へ弾み [PR]
7月1日(日)に、「SUPER GT Round4 Chang」の決勝がチャン・インターナショナル・サーキットで開催され、「#34 Modulo KENWOOD NSX GT3」はGT300クラスで9位入賞を果たしました。
タイ特有のスコールで予選はウェット
2018年7月1日(日)に、「SUPER GT Round4 Chang」の決勝がチャン・インターナショナル・サーキットで開催され、「#34 Modulo KENWOOD NSX GT3」はGT300クラスで9位入賞を果たしました。
6月30日~7月1日にタイのチャン・インターナショナル・サーキットで開催された「2018 AUTOBACS SUPER GT Round4 Chang SUPER GT RACE」。6月30日の予選は天候に左右される展開となります。
雨季に入っているタイでは6月後半から雨模様の天気が続いていましたが、この日の午前中は降り注ぐ陽光は突き刺すような強さの晴れ渡る快晴。路面温度もかなり上昇し、午前中に行われたフリー走行では、タイヤもハードスリックなどを用いるチームが多かったようです。
このフリー走行の時間は500クラスとの混走、300クラスだけの占有と合わせて100分間。そこで予選用のセッティングや予選ドライバーの順番などを決めなくてはなりません。
Modulo KENWOOD NSX GT3もそのフリー走行でセッティングを出していくわけなのです。NSX GT3は今年がSUPER GTのデビューイヤー。国内の他のサーキットでもデータが少ない状況ですが、タイは海外ということもあって全くデータが無い状態。そのため、このフリー走行は非常に重要となってきます。
フリー走行が終わり午後1時過ぎからピットウォークが始まりますが、このピットウォークの最中に突然雨がパラついてきたのです。ピットウォークが終了すると30分後には予選が始まるというタイミングでのタイ特有のスコール。かなり激しい雨と風がサーキットを襲います。しかしそんなスコールも予選開始直前にあがってしまいました。
約15分遅れでスタートした予選。雨は上がったものの路面コンディションはウェット。Modulo KENWOOD NSX GT3の予選Q1を担当するのはタイのレースに初参加の大津弘樹選手。晴れを想定した中でのセッティングが全てリセットされ、ウェットコンディションでの予選となりましたが、大津選手にとっては初めてのウェットでの予選で、Q1前半ではなかなかタイムが上がってきません。
そこで予選中にもかかわらずピットイン。タイヤをミディアムからミディアムハードに替えて再びコースに復帰。そのときの様子を大津選手は「最初のタイヤではリアに対してフロントが暖まらず思うように走れない中、路面がだいぶ乾いてきたのでタイヤをミディアムハードにして再度アタックしていきました」。この交換が功を奏してQ1を12番手で通過。マシンを道上龍選手に託します。
道上選手がドライブする頃にはレコードラインはすっかりドライ。他のチームではレインタイヤを装着するところもありましたが、Modulo KENWOOD NSX GT3はスリックタイヤを選択。これによって10番手で予選を終わります。しかし、ライバルチームにペナルティがあったようで、正式な予選結果が発表になると、ライバルチームの2台がペナルティで計測タイムを抹消。Modulo KENWOOD NSX GT3は決勝レースを8番スタートになりました。