アバルトのレーシングスピリットを受け継いだ「595 モメント」登場!【PR】
アバルトをMTで操る爽快さ
3月9日に発表されたアバルト「595」のスペシャルエディション「595 モメント」。メカニカルな基本構成は、ラインナップ最速モデルの「595 コンペティツィオーネ」をベースに機械式LSDを組み込んだもの、といっていい。
これまでの「パフォーマンスパッケージ」という限定車に極めて近く、クルマが与えてくれる楽しみの種類やそこにあるテイストも近似値にある。
●レーシングスピリットを象徴するイエロー
が、この595 モメントは、ベースとなった595 コンペティツィオーネにも「595 コンペティツィオーネ・パフォーマンスパッケージ」シリーズにもない魅力も持ち合わせている。御覧のとおりの見るからに硬派なルックスだ。
エクステリアはストライプやデカールなどの装飾らしい装飾を敢えて持たせない、Grigio Opaco(=不透明なグレー)の名がピタリとはまってるマットなグレー。
ドアミラーのカバーとリップスポイラーのみカーボン仕立てとなっている。専用の17インチアロイホイールも、派手さを抑えた控えめなデザイン。
インテリアも同様で、インストルメントパネルがカーボン仕立てとなり、サベルト製の彫りの深いシートは光沢のないファブリック。
全体的にダークなトーンで統一されて、ハードな印象すら抱かせる。唯一の彩りは、ブレーキキャリパーとホイールのハブキャップ、そしてシートベルトがイエローとされていること。
この抑えの効かせ方も見事にアバルトらしいセンスだな、と思う。
●心地よさを備えたシフトフィーリング
しかもトランスミッションは、5速のマニュアルのみ。全体的にものすごく“走り”を意識させられる仕様で、何だかそこに妙に惹き付けられてしまう。
ここのところのアバルト595のスペシャルエディションにはファンの気持ちを鷲掴みにするようなモデルが多いのだけど、間違いなくこれもそのひとつ。
華やかだったり洒落てたりするモデルもアバルトなら、硬派で凄味があったりするモデルもアバルト、なのだ。硬軟どちらも嫌味なくすんなりとはまるアバルト595というクルマは、相当に稀有な存在なのだと思う。
ちなみに595 モメントは、右ハンドルが31台、左ハンドルが49台のみの限定販売。
車両価格(消費税込)は412万円とコンペティツィオーネより29万円高価なだけ。特殊な塗料のコスト、LSDの単価、カーボンパーツの金額などを考えたら、かなりリーズナブルな設定といえるだろう。
台数が少ないこともあって、間違いなく早々に完売となることは想像に難くない。そうなる前に急いでショールームを訪ねるべし、とお伝えしておかないと……。
●ABARTH 595 Momento
アバルト 595 モメント
・特別装備:特別ボディカラーGrigio Opaco(マットグレー)、17インチ12スポーク アルミホイール+205/40R17タイヤ、メカニカルLSD(多板クラッチ式)、専用カーボンドアミラーカバー、専用カーボンリップスポイラー、カーボンインストルメントパネル、Sabeltファブリックシート、専用イエローシートベルト、イエロー仕上げブレンボ製4ポッドフロントブレーキキャリパー、イエローセンターハブキャップ
・車両価格(消費税込):412万円
・ハンドル位置:右/左
・全長:3660mm
・全幅:1625mm
・全高:1505mm
・ホイールベース:2300mm
・車両重量:1120kg
・エンジン形式:直列4気筒DOHC16バルブインタークーラー付ターボ
・排気量:1368cc
・エンジン配置:フロント横置
・駆動方式:フロント駆動
・変速機:5速MT
・最高出力:180ps/5500rpm
・最大トルク(SPORTスイッチ使用時):230Nm/2000rpm(250Nm/3000rpm)
・公称燃費(WLTC):14.2km/L
・ラゲッジ容量:185リッター(550リッター)
・燃料タンク容量:35リッター
・サスペンション:(前)マクファーソンストラット式、(後)トーションビーム式
・ブレーキ:(前)ベンチレーテッド・ディスク、(後)ディスク
・タイヤ:(前)205/40R17、(後)205/40R17