愛車と過ごす日々がかけがえのない人生を与えてくれる。歴代ランクルが集まったイベントで垣間見えた人や家族それぞれのストーリー【PR】
オーナーと愛車…今のクルマにたどり着くまでの十人十色のストーリーとは

そんな「クルマ好きの集い」というより「クルマという共通の趣味を持つ仲間たちの交流の場」として、大きな盛り上がりを見せるLAND CRUISER & COFFEE。先述のとおり40系から最新の250系まで、それこそ37年目の歴戦の猛者から納車数カ月の新車まで、多種多様なランドクルーザーが集結していました。
それぞれのオーナーはなぜランドクルーザーに乗るようになったのでしょうか。さまざまな愛車話を数人に聞いてみました。
父から息子へ…タナベ氏が語る“ヨンマル愛”
「父がヨンマル(40系)に乗っていたので、物心ついた頃から家にヨンマルがある環境で育ちました。クルマといえばヨンマルという刷り込みがあり、ずっと好きでした」
こう語るのは、ベージュのボディカラーがオシャレな40系のオーナー、タナベ氏。

タナベ氏の初めての愛車は60系でしたが、本命である40系への憧れは変わらず、状態の良い車両を探し回った末、福島県で希望の1台を発見。関東から足を運び、現車確認のうえ即決購入したといいます。
「どこへ行っても注目され、特に外国人観光客などから写真を撮られることが多いです。人々の反応がうれしく、所有する楽しさの1つになっています」とほほ笑みます。
2ドアゆえに小さい子どもの乗り降りが大変だったり、車格が小さく荷物があまり積めなかったり、実用面での不便さも感じなくはないようですが、現在、このヨンマル1台で家庭の用事をすべてまかなっており、実質的なファミリーカーとして使用しているそうです。
「中学生の頃、父は所有していたヨンマルを約40万円で手放しました。気に入っていたので、非常に残念でした。(私が)免許を取得するまで持っていてほしかったという気持ちがありましたが、この寂しさが後に自分で購入する強い動機となりました」
タナベ氏は「自分が父親のクルマを記憶しているように、妻や娘の人生の楽しい思い出の1ページにこのヨンマルが残ってくれればうれしいなと思っています」と願いを込めます。
カスタムで自分だけの1台に…よろずやのチュン氏とナナマル
よろずやのチュン氏は2024年式の70系(再再販モデル)のオーナー。以前から70系(ナナマル)を愛し、過去にディーゼル車を2台乗り継いできたといいます。

「2台目のディーゼル車が排ガス規制で乗れなくなり、シボレーのV8エンジンに積み替えたのですが、置物のような状態になっていました」とよろずやのチュン氏は当時を振り返ります。
その後、結婚を機にマツダの「CX-3」や「CX-5」に乗り換えたのち、新しい70系を購入し、念願のランクル生活を再開しました。
現在の70系は、オフロードアニマルのバンパーや、レイズのTE37ホイールなどでドレスアップ。特に運転席にはこだわりがあり、レカロ製のシートへ変更したほか、純正ハンドルをネオプロトのハイエース用キットで延長するなど、長距離でも快適なポジションが取れるようにチューニングしています。
「うちの7歳の子どもはこのナナマルを『ナナナナちゃん』と呼んでいて、家族にも好評です」よろずやのチュン氏は自らが愛する70系を家族も好きでいてくれることをうれしそうに語ります。
また、「フェリーに乗っての北海道旅行を手始めに、今後は日本全国のさまざまな場所へ家族と一緒にこのクルマで遊びに行き、たくさんの思い出を作っていきたい」と夢を語ってくれました。
「300」の数字に縁を感じて…中山氏の300系とは
「最初に(社会人として)働いた(茨城県)土浦の郵便番号が『300』から始まることに強い縁を感じ、 “300系”を選びました。それしかないなと思いました」と、納車2カ月だというピカピカの「ランドクルーザー300 GRスポーツ」を所有する中山氏は語ります。

最上級グレード「GRスポーツ」を選んだ理由は「一番高いやつだったから」。シンプルな動機にも気概を感じます。ディーゼルエンジンの音も気に入っている点の1つだそう。
「新車で購入した初めてのランドクルーザーです。ランドクルーザーの所有は長年の憧れでした」
現在はランクル300系のほか、「ヴェルファイア」と「ハリアー」も所有するという中山氏。輸入車での故障経験を経て、安心感のあるトヨタ車を選ぶようになったといいます。
2025年に定年退職した中山氏は「ランドクルーザーで日本一周がしたい。車中泊はせず、ホテル滞在でゆっくり日本を巡りたいな」と、これからの夢を語ってくれました。
90年代の渋い高級感に魅了された…コタニ氏とランクルシグナス
「今年に入って『ランドクルーザーシグナス(以下シグナス)』を購入しました。当初はV8エンジン搭載の200系を検討していたのですが、高級感が強すぎて自分たちには合わないと感じました」
こう購入経緯を振り返るのはコタニ氏です。

ランドクルーザーシグナスは、1998年に登場したランドクルーザー100系に設定された上級モデルで、北米ではレクサス「LX」として売られていたモデルです。
シグナスを選んだ理由について「おじいちゃんみたいな地味さや渋さ、そして他人とかぶらない『外し』の選択肢である点に魅力を感じました」と説明してくれました。
「シグナスには、見せびらかすような威圧感がなく、90年代の日本の高級車が持つ独特の感じがあると思います。セルシオのような雰囲気が、ランドクルーザーという最高峰の四輪駆動車と組み合わさっている点が珍しく、魅力的だと思っています。この4灯の顔が、昔はダサいな〜とも思っていたのですが、今見ると珍しいというか、カッコイイですね」
以前はルノー「カングー ビボップ」に乗っていたというコタニ氏は、元々「一般的ではない少し変わったクルマが好き」だといいます。「シグナスは『はくちょう座』を意味するため白い個体も多いですが、やっと見つけたシャンパンゴールドのボディカラーも珍しくて、ピンときました」
コタニ氏は最後に「周りに影響されずに、自分の基準でいいと思える人生をランクルと共に歩めたらいいのかなと思います」と、ランドクルーザーのある人生観を語りました。
数あるランドクルーザーのなかから希少な“シグナス”を選んだコタニ氏。世間の基準ではなく、自分の基準で「良い」と思えるものを大切にする姿勢が印象的でした。

























































