世界最北生まれのスタッドレスタイヤの本領発揮! ノキアン新「ハッカペリッタR5」を冬の北海道で試す【PR】
過酷な冬の北海道の路面を「ハッカペリッタR5」はどう走るのか
北海道士別市にある交通科学総合研究所のテストコースにおいて、FWDのメルセデス・ベンツ「Aクラス」と4WDのトヨタ「ノア」で、ノキアンタイヤの新製品「ハッカペリッタR5」と従来品「ハッカペリッタR3」を乗り比べました。
筆者(岡本幸一郎)はR5とR3のいずれも初めて試走します。まず感じたのは、どちらもしっかりとした剛性感があり、操舵応答性に優れていることです。
R3から先に述べると、特に積雪路面においてスラロームするようなシチュエーションでコントロールしやすく、楽しく走れたことが印象的でした。
ただし、凍結路面ではもう一歩。その点、新製品のR5は凍結路面でもグリップが高く、土台はしっかりとした剛性感がありながら、路面としなやかに接している感覚が伝わってきます。
わずかにステアリングを切り始めた領域からしっかりついてくる感覚も、日本製のスタッドレスタイヤにはない独特のものがあります。さらに、一定の舵角から切り増したときの反応も、R3はあるところで抜けてしまうのに対し、R5はついてきます。
アクセル全開でスラロームすると、横方向のグリップの出方が微妙に違って、応答速度はR3のほうが速いのですが、応答遅れはR5のほうが小さいように感じられました。
メーター読みでピークスピードがR3の26km/hに対しR5は29km/hと、1割あまりR5のほうが車速の高いことや、フルブレーキングを試したときの制動力が短いことも確認できました。それでいて、雪上性能が高いことにも感心しました。
従来品のR3も雪上性能には定評があったところ、新製品のR5は氷上性能をこれほど高めながらも、微妙に雪上性能も高まっているのはたいしたものです。走っている姿を後ろから見ていると、雪をしっかり噛んで掃き出す様子がよくわかりました。
4WDのノアは、積雪路面でトラクションコントロールをオフにしてもしっかり前に進んでいき、意のままに走れる感覚がありました。
一方のFWDであるAクラスも、操舵に対してしっかりとした手応えがあるほか、駆動輪ではないリアのグリップも使えている感覚があり、車速を上げても高いスタビリティを確保できていました。
コースを出て公道も走ってみたところ、乗り心地がよく、静粛性も高く快適性にも優れるように感じられました。
SUV専用を謳う「ハッカペリッタR5 SUV」はアウディQ3で試走
「ハッカペリッタR5」ファミリーのSUV用を謳う「R5 SUV」は、アウディ「Q3」に装着して試走しました。
SUVの特性にあわせて専用の高剛性コンパウンドを採用しているのをはじめ、強固な2プライ(骨格部分の補強材のこと)構造としたり、サイドウォールにアラミド繊維を配合して耐衝撃性を高めたり、高い負荷に対して諸性能ができるだけ長く発揮されるよう溝を深くするなど、いろいろと手が尽くされています。
ドライブすると、車両重量が大きく重心の高いSUVに履かせてもフラつかないよう、よりケース(骨格部分)剛性が高められていることがわかります。舗装路でのスタビリティもかなり高そうな印象です。
ただし、氷上性能については標準のR5のほうがやや高いように感じられました。路面への感度もやや高めで、乗り心地も含めて、どちらを選ぶかは、特にQ3のように乗用車に近いパッケージングのSUVだとなおのこと迷うところですが、R5とR5 SUVのどちらにもサイズの設定がある場合は、何を重視するかで選ぶとよいかと思います。
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サイズのラインナップも、R5は175/65 R14から275/35 R20の全52サイズ、R5 SUVは215/70 R16から285/40 R22の全53サイズと本家よりも多いほどで、どちらも非常に充実しています。
さらに、欧州では主流となりつつあるEV(電気自動車)専用の「ハッカペリッタR5 EV」も、235/45 R18から255/35 R21まで全23サイズをラインアップしています。
今回はこのR5 EVを試走できなかったのですが、タイヤの内部に吸音スポンジを配置することで空洞共鳴音をカットし走行音がより静かになっていたり、専用コンパウンドでより転がり抵抗を減らし航続距離をアップさせたり、トレッドの剛性を強化してEVの大トルクに対応していたりと、EVユーザーには最適なスタッドレスタイヤといえるのではないでしょうか。
そんなノキアンタイヤが誇る「ハッカペリッタR5」ファミリーに興味を持った人は、ぜひ阿部商会の特約店にてお買い求めください。高いケース剛性によるスタビリティやリニアな微舵応答性など、きっと想像を超える走りを味わえることでしょう。
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