トーヨータイヤの新たなる挑戦 ダカールラリーを駆ける「オープンカントリーM/T-R」とは?【PR】
実際に同乗してわかったタイヤのポテンシャル
筆者は、先日、愛知県のさなげアドベンチャーフィールドにおいて、三浦選手が運転するオープンカントリーM/T-Rを履いたTLCランドクルーザー200(2020年出場車両)に同乗する機会を得ました。
コースは泥とガレ場が中心で、残念ながら砂地はありませんでしたが、条件が決して良くない路面において、タイヤが強力にトラクションを発揮しているのが助手席でも体感できました。
グズグズの泥路面においても、横方向に滑り出す前にタイヤが前に進んでいくため、じつにコントローラブル。もちろん四輪駆動ですし、サスペンションの容量やジオメトリーも十分過ぎるほど改善している車両でした。ただし、それを前提にしてもあの高い悪路走破性は、オープンカントリーM/T-Rが大きく寄与していることが、わずかな同乗時間でも理解できます。
三浦選手のタイヤへの評価も上々で、「このタイヤであれば、パンクゼロ、タイヤ交換ゼロという記録が達成できるかもしれません。また、空気圧調整を最低限に抑えられるということは、非常にリズム良くドライブできるということにも繋がります。
ランドクルーザー200も最終バージョンとなって熟成されましたし、新たにオープンカントリーM/T-Rという武器を得たことで、これまでとは違う戦い方ができそうで、いまから非常に楽しみです」と、ラリー本番を目前にして良い手応えを感じているようです。
11月に開催されたモロッコラリーにおいても、三浦選手/リシトロイシター選手組は2位、バソ選手/ポラト選手組は4位と、上々の成績に。ダカールラリーの前哨戦ともいわれるレースにおいて、各ドライバーはオープンカントリーM/T-Rに好感触を得たようです。
「モロッコラリーでは、私たちの意図した通りにタイヤが性能を発揮できたので、まずは安心しています。ただし、ダカールラリーにあるような路面のすべてをモロッコでテストできたわけではないので、実戦でどうなるのかがまだわからない部分もあります。
耐久性を開発初期よりも向上させてきましたが、まだ改善の余地はあります。2023年は車両も200系から300系に代わるので、オープンカントリーM/T-Rもまだまだ進化させていかなければならないと思っています」と、坂田さんは静かに闘志を燃やしていました。
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ダカールラリー2022は、2022年1月2日にサウジアラビア・ハイルをスタートし、1月14日にジェッダにゴールします。
この間、トーヨータイヤの松原さんを含めたトーヨータイヤのスタッフ2名が、タイヤをサポートするスタッフの一員としてTLCに帯同します。
ランドクルーザー200として最後のパフォーマンスも楽しみですが、新開発のオープンカントリーM/T-Rが砂の海をどのように進んでいくのか、考えるだけで胸が躍ってしまいます。
チームランドクルーザーとトーヨータイヤの新たな挑戦が、正月明けのサウジアラビアで、いよいよ始まります。
Writer: 山崎友貴
自動車雑誌編集長を経て、フリーの編集者に転向。登山やクライミングなどアウトドアが専らの趣味で、アウトドア雑誌「フィールダー(笠倉出版社刊)」にて現在も連載中。昨今は車中泊にもハマっており、SUVとアウトドアの楽しさを広く伝えている。