選ぶなら「JAWA認定品!」失敗しないホイールの選び方をJAWAに聞く【PR】

今も昔もアルミホイールの交換はカスタマイズの基本ですが、カッコいいだけではダメで「安心・安全」が求められます。では、何を持って安全を証明しているのか?その答えが「JAWA」です。アルミホイールの安全性と信頼性を確保すべく活動を行なうJAWAに失敗しないホイールの選び方を聞いてきました。

 今も昔もアルミホイールの交換はカスタマイズの基本、ドレスアップの一丁目一番地と言っていいでしょう。「オシャレは足元から」は人もクルマも同じで、見た目の印象をガラッと変えてしまう力があります。ただ、他のドレスアップアイテムと違う最大のポイントは「重要保安部品」である事です。つまり「カッコいい」だけではダメで「安心・安全」が求められます。では、何を持って証明するのか? その答えが「JAWA」です。

 JAWAはジャパン・ライトアロイホイールアソシエーションの略で、アルミホイールの安全性と信頼性を確保すべく活動を行なう組織です。すでに50年以上の歴史を持ち、現在は(―社)日本自動車用品・部品アフターマーケット振興会(NAPAC)のJAWA事業部となり、ホイールメーカーや量販店など91社の会員で構成されています。

 そこで今回、JAWA事業部長の中嶋敬一郎氏に、アルミホイールのアレコレについてお話を伺いました。ちなみに氏はアルミホイールメーカー「共豊コーポレーション」の代表取締役、この名でピンと来た人はかなりの西部警察通です(笑)。

JAWA事業部長の中嶋さんがホイール選びの重要性を詳しく語ってくれた

そもそも、JAWAはどのような経緯で設立されたのでしょうか?

 1967年に日本で初めてアルミホイールが製造されて以降、様々なメーカーが参入してきました。ただ、重要保安部品なので安全性・信頼性をシッカリ出さないといけない……と言うことで、1972年にアルミホイールメーカーが集まって設立したのが、JAWAの前身となる「スポーツホイール販売店協会」です。

 その後、1988年に現在のJAWAと言う名称に変更、現在に至ります。

ディーラーなどでは純正品神話が強いと聞きますが、純正品とアフター品を比べると性能差はあるのでしょうか?

 どこに視点を置いてモノを作るかですので、どちらが良い/悪いではありませんが、我々の商品のほうが軽量かつ耐久性があると思っています。ただ、最近の純正アルミホイールの性能はもちろんデザインも良くなっているので危機感はあります。

JAWA事業部長の中嶋さんとインタビューをする筆者

そもそも、アルミホイールに関する技術基準や強度基準と言うのは?

 1つは国土交通省が定めたアルミホイールの技術基準をクリアした証「JWL(乗用車用)/JWL-T(トラック・バス用)」。これをクリアしていないアルミホイールは車検をパスできません。

 もう一つは第三者機関(自動車用軽合金製ホイール試験協議会:日本アルミニウム協会/JAWA事業部/日本車両検査協会の3団体で構成)で、技術基準への適合を裏付ける試験をクリアした証が「VIA」です。

この2つの鋳出刻印が付いているアルミホイールは安心・安全のお墨付だと?

 VIA登録されたJAWA会員のアルミホイールには「JAWA品質認定証」のステッカーが貼付できます。ちなみにJAWA品質認定証にはPL保険も付保されています。

 つまり、JWL/VIA/JAWA品質認定証の3点セットがアルミホイールの信頼の証であり、これを基準に選んでいただければ間違いないです。ちなみに2020年からJAWA事業部会員のアルミホイールであることを示す「JAWAロゴ」も任意で鋳出刻印できるようになりました。

JAWA品質認定証
乗用車用のJWLの鋳出刻印
VIAの鋳出刻印

現在JAWAに加盟しているメーカーは91社ですが、どのメーカーでしょうか?

 詳しくはHPを見てください。ただ、クルマ好きが知っているブランドは全て入っていると思っていいでしょう。

 JAWAに加盟しているメーカーの一覧はこちら 

ちなみにアルミホイールで絶対に起きてはいけないトラブルは何でしょうか?

 それはクラック(割れ)ですね。以前、台湾から入ってきたアルミホイールが割れて事故になったことがありました。そこで、メーカーの主たるメンバーが集まり「自己を保障する制度を作ったらどうか?」と言うことで生まれたのが、1993年からスタートしたサーベランステストです。

 話題の物、きわどい物を中心に年間30~35点を抜き取り(普通に購入する)、衝撃試験を行なっています。メーカーに一言も言わないで行なうので、我々も毎回ドキドキします(笑)

不合格になるホイールもはあるのでしょうか?

半径方向負荷耐久試験
回転曲げ疲労試験

 不合格も稀にあります。ただ製造物には公差があり、強度にもばらつきがあるので、JAWAではVIA試験を超える「JAWA推奨強度」を設定し会員にはそれを基準にテストを行なってもらっています。つまり、どの商品でもVIA基準を下限値保障としてクリアできるような設計になっています。

最近は開発・生産を委託で行なっているブランドも多いと聞きますが?

 JAWAの会員91社の中で製造メーカーは1割弱、他は商社です。更に日本で販売される商品の95%は輸入品と言う状況です。ただ、自社で作ろうが委託が作ろうが、日本で作ろうが海外で作ろうがユーザーには関係ない事です。売る側がシッカリと検査して保証する……と言う事が大事ですね。

ホイールの安全基準に対する認知度はどうでしょうか?

 決して強制的ではありませんが、オートバックスやイエローハットなどの大手量販店やタイヤメーカー系列店では、「3点セット付のアルミホイールのみ販売しよう」と言う流れになっています。ただ、最近はネット販売も増えていますので、一般ユーザーにもより知ってもらいたいと思っています。

作る側、売る側の意識は変わってきたので、後は使う側の意識改革?

 そうですね。最近は自動車メディアの記事に加えて、東京オートサロンや大阪オートメッセなどでもJAWAの活動をアピールしています。

最近はJWL/VIAの鋳出刻印はもちろん、JAWA品質認定証までコピーする業者もいると聞きます。本物と偽物の見分け方は?

 技術者であればデザインや構造を見て「これは通らないでしょう」と判断できますが、一般ユーザーでは解りにくいのが事実です。ちゃんとした販売店/ネットショップで買っていただくことが一番ですね。「他よりも圧倒的に安価」などは疑ったほうがいいです。

実際に粗悪品を試験した事はありますか?

 JAWAとしてはやっていませんが、自社でやっているメーカーもありますね。「デッドコピー撲滅」でやった試験でしたが、明らかに出荷してはダメなレベルの商品でした。

最後の質問になります。アルミホイールの魅力って何でしょうか?

JAWA事業部長の中嶋さん

 重要保安部品でありながら多種多様なデザインがある事でしょう。そういう意味ではこんなに楽しいパーツはないと思っています。今はクルマ好きへの発信がメインですが、今後はそうではない人にも広げていきたいと思っています。

 若い世代はスマホやファッションなどカスタマイズの楽しみを潜在的に持っていますので、それをいかにクルマに繋げられるかも考えていきたいですね。

 今後、自動車業界はEV化にシフトしますが、その影響が出るカスタマイズパーツもあると思いますが、アルミホイールはEVにも欠かせないアイテムです。まだまだ研究・開発は続くと思っています。

 JAWAに加盟しているメーカーの一覧はこちら 

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Writer: 山本シンヤ

自動車メーカー商品企画、チューニングメーカー開発を経て、自動車メディアの世界に転職。2013年に独立し、「造り手」と「使い手」の両方の想いを伝えるために「自動車研究家」を名乗って活動中。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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