なぜ「GT-R」を名乗れなかった? 日産「高性能スカイライン」とは

「GT-R」は、初代「GT-R(PGC10/KPGC10)」から現行モデルの「GT-R(R35)」まで6世代あります。しかし、1973年から1989年の間には「GT-R」と名乗れなかった2台の高性能スカイラインがあったのです。

GT-Rになれなかった高性能スカイラインたち

 1973年に「スカイラインGT-R」の生産は一旦途絶えました。しかし、「スカイライン」は日産の高性能GTカーとしての役割を担い、走りに魅了されたユーザーから熱い支持を集めることになります。

 そして、1989年のGT-R復活の前に、GT-Rになれなかった高性能スカイラインが2車種あります。

スカイライン RS

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 1台目は、1981年に登場した6代目「スカイライン(R30)」です。このスカイライン時代に「RS」というグレードがありました。直列4気筒 DOHC 4バルブのFJ20型エンジンを搭載したモデルです。

 のちに、ターボチャージャーを装着した「2000ターボRS」を追加します。インタークーラー付きのこのモデルは、当時としては高出力の200PSを超える高性能車でした。

 この当時の「RS」シリーズと言えば、前期型の赤いクルマがテレビドラマ『西部警察』の劇中車「マシンRS」として登場。子供から大人まで人気だったほか、後期型はフロントグリルのないスタイリングで『鉄仮面』とも呼ばれていました。そんなことから今でも一部マニアの間では憧れのクルマとなっています。

 この「RS」が「GT-R」を名乗れなかった理由としては、6気筒エンジンでなかったためといわれています。ただし、「スカイラインGT-B」からはじまる高性能スカイラインの血筋を引いていることは明らかです。

 また、当時のスカイラインは、フロントサイドに『GT』や『TI』といったグレード名を記した五角形のバッヂがありました。初代「GT-R(前期PGC10型)」の前身である「スカイラインGT-B」が赤バッヂを採用し、その後は「GT-R」だけが赤バッヂを採用していた中で、このRSも赤バッヂだったからです。そして、1989年に登場した3代目「スカイラインGT-R(BNR32)」も赤バッヂを採用しています。

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