新型ジムニーなぜ人気? 軽の四駆が爆売れの理由をオン/オフ試乗で探る
20年振りに全面刷新したスズキ新型「ジムニー」。すでに納期は年明けとも言われるほど人気を博しています。なぜそこまで新型ジムニーが話題になるのでしょうか。早速乗る機会に恵まれましたので、人気の理由とは何かを実際に試乗して探りたいと思います。
オン/オフ試乗で見えた大幅進化の新型ジムニー
20年振りの全面刷新とはいえ、ここまでスズキ「ジムニー」が話題になったのは歴代を見ても初めてではないでしょうか。すでに納期は年明けとも。なぜそこまで新型ジムニーが話題になるのでしょうか。早速乗る機会に恵まれましたので、人気の理由とは何かを実際に試乗して探りたいと思います。
ちなみに今回試乗したのは、ベーシックグレードであるXGの5速マニュアル・トランスミッション(以下:5MT)と、最上級グレードであるXCの4速オートマチック・トランスミッション(以下:4AT)です。
さて、住宅街を発進してすぐ感じるのは、従来型のJB23とは「質」がまるで違うということ。ラダーフレームとアッパーボディを新造してボディ剛性が大幅に向上したことは、非常に高級感のある乗り心地に顕れています。
またステアリングダンパーが標準化されたことで、何となくフラフラと不安定だったハンドル操作が、カチッと節度感のあるものに変わったことも好感が持てます。ジムニーのチーフエンジニアである米澤弘之さんが「基本のフレームと足回りはしっかりと造りたいと考えていた」という想いが、走りから感じられます。
乗り心地は、格段に良くなりました。マンホールや舗装の段差など路面の凹凸を乗り越えても、車内に伝わる衝撃はほとんど感じません。ハーシュネスを長時間感じることでパッセンジャーは意外と疲労するものです。純正タイヤもジムニー専用設計となっており、フィーリングの良さに寄与しています。
信号によるストップ&ゴーが連続するような一般道で、挙動変化が少なくなったことも非常に快適です。新型は従来型よりも自由長が短く、径の大きなダンパーを装着しています。さらにコイルスプリングのバネレート特性、サスペンションのジオメトリーなどが見直され、どんなシーンでも軽自動車らしからぬ乗り味が確保されています。