中国のバイクブランド「CF MOTO」が、リッタークラスの新型モデルの登場を予感させる、新型プロトタイプ「V4 SR-RR PROTOTYPE」を公開しました。

　このモデルは、ロードレース世界選手権のMoto2やMoto3クラスにも参戦しているCF MOTOの最新コンセプトモデルです。

　心臓部には、スリリングな高回転特性と210馬力を超える出力を実現するために開発された、排気量997ccの新型V4エンジンを搭載したスーパースポーツモデルとなっています。

　同社のグローバル研究開発チームによって開発され、次世代のデザインやパワー、テクノロジーを具現化した同モデルでは、CFMOTOとして初めて採用したアクティブエアロウイングレット（可変ウイング[薫濱1]レット）を搭載。この機能は、高速走行中に最適なダウンフォースと安定性を確保するため、自動で調整される仕様とされています。

　デザイン面においては、外観の輪郭や曲線が空力効率と公道での存在感を高めるために計算されています。アグレッシブなフロントフェイスやマッシブなフェアリングは、CF MOTOが持つ独自のレーシングスピリットを強調するものです。

　今回展示されたモデルは、フェアリングの最終的な形状から電子制御システム、空力性能の詳細に至るまで、すべてが開発段階にあります。そのため、量産仕様というよりも、ブランドの未来を指し示す「意図表明」としての性格が強いモデルと言えるでしょう。

　CFMOTOの次なる方向性を示すものとして登場したV4 SR-RR PROTOTYPE。ヘッドライトを備えるなど、公道での使用も想定されていることから、今後の正式発表が待たれる一台です。