カワサキモータースは2025年10月15日、29日から開催（一般公開は31日）の自動車ショー「ジャパンモビリティショー（JMS）2025」で、オフロード四輪車「TERYX」シリーズの最新モデル「TERYX5 H2 DELUXE」を日本初公開すると明らかにしました。

　SNSなどには公開前にも関わらず、さまざまなコメントが寄せられています。

　カワサキ「TERYX（テリックス）」シリーズは2008年に登場したオフロード四輪車です。

　棒型ハンドルのバギータイプとは異なる大型の本格サイド・バイ・サイド車で、高い走破性能だけでなく質感の高いデザインも特徴です。

　ラインナップには4シーターや5シーターのモデルも用意。日本でも現在、4人乗りのレクリエーション向けモデル「TERYX4」やスポーツ仕様の「TERYX KRX 1000」が販売中です。

　シリーズの最新機種となるTERYX H2は、2025年8月に登場。シリーズのフラッグシップモデルにあたり、カワサキのスポーツバイク「ニンジャH2」に搭載される999cc 4気筒4ストロークスーパーチャージドエンジンを専用改良して採用しています。

　これにより、最高出力253馬力・最大トルク198.3Nmを発揮。高耐久CVTと、走行中に切り替えが可能な2WD／4WD＋フロントデフロック機構を組み合わせ、圧倒的なパワーと高い走破性を発揮し、爽快なランディングを実現しました。

　さらにスーパーチャージャーの搭載による独特なサウンドも相まって、ドライバーの興奮も高めます。

　このほかの走行性能では、強固なフレームやFOX製電子制御ダンパー、クイックで正確ハンドリングを実現するEPS（電動パワーステアリング）、270mm径の大型ブレーキを採用。悪路でも快適性を損なわず、また操縦性にも配慮されています。

　エクステリアは流麗なシルエットを基本に、後方に向かって跳ね上がるアグレッシブなデザインを採用。高い走行性能を感じるスタイリッシュなものにまとめています。

　フロントフェイスでは、大型グリル周辺に精悍なLEDアクセントライトとヘッドライトを装備。フラッグシップモデルらしい存在感を表現しています。

　ボンネットには大開口のインテークスクープを設けたほか、サスペンションアームやタイヤなどはエクステリアデザインの一部になるように露出。オフロード性能やエキサイティングなランディングを予感させます。

　インテリアはバケットタイプのシートを装着し、悪路でのホールド性と快適性を両立。ステアリングはスポーティなD字型で、奥には7インチのフルカラーディスプレイを装備し、視認性を高めています。

　ボディサイズは全長4050mm×全幅1880mm×全高1815-1875mm、ホイールベースは3200mmです。最低地上高は410mmを確保しています。

　ラインナップは4人乗りの「TERYX4 H2」「TERYX H2 DELUXE」、5人乗りの「TERYX5」の3タイプで、北米での価格は3万7199ドル（約561万円）から4万3199ドル（約651万円）の間に設定されています。

　今回JMS2025で展示されるのは最上級モデルTERYX5 H2 DELUXEで、同時に初の電動四輪モデル「NAV 4e LIMITED」も日本初公開されます。

　そんな新TERYXについて、SNSなどでは早速多数のコメントが投稿されています。

「なにこれ。かっこよすぎる」「顔がガンダムみたいでカッコ良い」など、デザインを評価する意見のほか、「超楽しそう！走ってみたい」「楽しくないわけがないだろ！」と、オフロードでのタフな走りに期待する人も。

　いっぽう「公道行けるやつでもう少し安くつくってくれ。ぜったい需要あるやろ。」「軽自動車規格で良いので、国内の公道走れるモデル出ないかな？」など、私有地やオフロードコースだけでなく、公道を走行できるモデルの登場を求める人もいるようです。

　現時点では日本国内の初公開とアナウンスされていますが、報道向け発表の場では追加情報の発表があるかもしれません。TERYX5 H2 DELUXEが日本でも発売されるのか、あるいは公道走行可能なモデルが登場するのか、続報に期待です。