三菱の本格モデル「パジェロ」26年に復活!? 7年ぶり復活の報道で販売店にも“問合せ殺到”状態に! 期待高まる「三菱の代表的モデル」 5代目の登場に反響の声集まる
三菱自動車の名車「パジェロ」が復活するのではないかと期待が高まっています。販売店にも問い合わせが相次いでいるようです。
7年振りのカムバックなるか。2026年12月にパジェロが復活する?
2025年9月上旬、一部のテレビや新聞などで三菱自動車(三菱)の「パジェロ」が復活するとの報道がありました。
ファン待望の復活となりますが、ディーラーにはどのような反響や問い合わせがあるのでしょうか。

初代パジェロがデビューしたのは1982年5月。オフロードにおける高い走破性と乗用車並みの扱いやすさやデザイン性を両立させたオフロード車として人気を獲得していきます。
また1983年から世界一過酷なレースとも言われる「パリ・ダカールラリー」(当時)に参戦し、1985年には日本車として初となる総合優勝を飾っています。
ダカールラリーはこれまで26回参戦し、7大会連続を含む通算12回の総合優勝を果たしています。
1991年1月にフルモデルチェンジを行い、2代目へと進化。世に言う「RVブーム」の波に乗った2代目パジェロは、国内新車月間販売台数で1位を獲得するほど売れに売れたのです。
そして1999年9月に3代目へとフルモデルチェンジ。パジェロの特徴でもあったラダーフレームから、ラダーフレームとモノコックボディを溶接させた「ビルトインラダーフレーム」に変更されたほか、デザインも曲線的なものになり、自慢の四輪駆動システムも強化されました。
その後、2006年10月に4代目へとフルモデルチェンジ。ボディカラーや直線基調のデザインへの回帰など、2代目パジェロを想起させるものとなり、さらにディーゼル規制に対応するクリーンディーゼルを採用。熟成の域に達しました。
しかし、市場のニーズは徐々に本格的なクロカンよりもスマートなSUVへと移行しており、販売が低迷。
2019年4月に特別仕様車「ファイナルエディション」が700台限定で販売され、生産終了とともに37年におよぶパジェロの歴史に幕が下りたのです。
2021年の生産終了まで、4世代に渡り累計325万台が生産され、170ヵ国以上に輸出されるなど、三菱自身だけでなく日本を代表する1台だったといっても過言ではありません。
その後、2021年にはパジェロを生産していた岐阜県坂祝町の工場「パジェロ製造」が閉鎖され、同車の歴史は潰えたかに見えました。
しかし、初代パジェロが日本自動車殿堂2023年度の歴史遺産車に選定。そして今回の復活の報道へとつながります。
復活が予定されている5代目となるであろう新型パジェロは、報道によればタイの工場で生産され、逆輸入車して2026年末に国内で販売される予定との話。
ちなみに、タイではパジェロの系譜からの派生車「パジェロスポーツ」が今も販売中で、これの次期モデルではないかと噂されています。
国内生産でないのが残念ではありますが、それでも7年ぶりのパジェロの復活を待ち望むファンによっては喜ばしいニュースだったはずです。
今回のパジェロ復活のニュース、販売の現場の反響はどうなのでしょうか。9月中旬のある日、首都圏にある三菱ディーラーに問い合わせてみました。
「かつてパジェロを所有していたというお客様からのお問い合わせが何件かありました。
『価格はいくらくらいなのか』『発売日はいつなのか』『もう予約できるのか』といった、熱量の高いお客様が多く、パジェロ人気の高さを改めて実感しています。
ただ、詳細な情報は我々現場にも届いておらず、実際にどのようなクルマになるのかお客様と同じように気になっております」
また、別の三菱ディーラーでも反響の大きさに驚いているようです。
「NHKのニュースなどでも報道されたこともあり、普段あまりネットニュースを見ないような60代、70代のお客様からのお問い合わせが特に多かったです。
かつてパジェロに乗っていた方々ばかりで、『人生最後のクルマとしてもう1度パジェロに乗りたいんだよ』とおっしゃっている方もいらっしゃいました。
細かい仕様やデザイン、価格、正確な販売時期などについても現時点では未定ですが、パジェロ復活に大いに期待していてください」
筆者(松村透)自身も、パジェロの弟分である「パジェロ・イオ(3ドア)」と3代目パジェロ(3ドア)を乗り継いだだけに、今回の復活のニュースはグッとくるものがありました。
いちパジェロファンとしても続報に期待したいところです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。
輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当後、2013年に独立。フリーランスを経て株式会社キズナノートを設立。現在に至る。
2016年3月〜トヨタ GAZOO愛車広場連載中。ベストカー/ベストカーWeb/WebCARTOP他、外車王SOKEN/旧車王ヒストリア編集長を兼務する。







































