三菱新型「デリカミニ」はどう進化した? 「アクティブな頼れる相棒」の深化と先進機能の全貌【開発者インタビュー】
グランピングがテーマ、使い勝手と先進性を追求したインテリアとは
次にインテリアの特徴はどうでしょうか。
全体のコンセプトや特徴について藤井氏は次のように話しています。
「こちらのインテリアは、新型デリカミニのプレミアムグレード専用の内装です。
今回は『グランピング』をイメージしたものになっています。
皆さんがグランピングと聞いて想像される、コテージに置かれたソファーのような、非常にソファー感覚のあるシートを採用しました。
おしゃれなだけでなく、撥水機能もつけていますので、飲み物をこぼされた時なども綺麗に拭き取ることができます」
ドアの肘掛け部分にはクッション性のあるソフトパッドを採用。ドアトリムの柄もシートのモチーフと合わせるなど、細部までこだわって世界観が作り込まれています。
また収納スペースもかなり工夫されているようです。細かな部分について藤井氏は次のように話しています。
「まずインパネですが、グリップ形状のトレイにしており、SUVらしいデザインに仕上げました。
ドリンクホルダーは大型の四角い形状で、実は牛乳パックが入るサイズになっています。フラップが付いているので、小さな缶などにも対応できます。
助手席側のアッパーグローブボックスは、ボックスティッシュがそのまますっぽり入るサイズで、中に動かせる仕切り板も備えています。
センターの引き出し式ドリンクホルダーは、スマートフォンを立てて置けるようになっており、底に穴が開いているのでUSBケーブルを下から通してすっきりと充電しながら使うことができます。
さらに、運転席から手の届くところにサングラスなどをしまえるアッパーボックスを追加し、小物入れを増やしました」
そのほか、ひときわ目を引くのが12.3インチのインフォテイメントシステムと、7インチの液晶メーターが一体となった大型ディスプレイです。
インフォテイメントには三菱の軽自動車で初めてGoogleを搭載しており、スマートフォンに接続しなくてもGoogleマップが使えたり、Googleアシスタントによる音声操作が可能で、運転中でも便利に使えます。

また後席・荷室も大幅進化しています。
新型デリカミニでは現行型から引き続き、エアコンのサーキュレーターを装備し、前から来るエアコンの風を後ろまで届かせ、後席の快適性を確保しています。
また、前席にはシートバックテーブルを左右に設置し、USB Type-Cポートも用意。後席の乗員が、スマートフォンを充電しながらテーブルに置くといった使い方が可能です。
さらに荷室には後席背面とラゲッジフロアに撥水性のある樹脂ラゲッジボードを設定。
これにより、汚れた荷物や濡れた荷物を積んでも、後で簡単に汚れが拭き取れる仕様にしました。
また、今回新たにラゲッジフックを片側3箇所、左右で計6箇所に用意。
オプションのネットなどと組み合わせることで、荷物を固定するなど、さまざまな用途に活用できます。
※ ※ ※
最後に新型デリカミニに期待することや、ユーザーへのメッセージを藤井氏は次のように語っています。
「この新型デリカミニは、今までデリカミニにお乗りいただいている方はもちろん、他の軽乗用車や、一つ上のサイズのクルマにお乗りの方にも満足いただけるようなクルマに仕上がっていると思います。
軽乗用車を単なる日常の足としてだけでなく、一歩先まで踏み出して色々なことにチャレンジしたい、そういったマインドになっていただけるようなお手伝いがこのクルマにできれば、非常に嬉しいです。
この新型デリカミニは本当に魅力たっぷりのクルマに仕上がっておりますので、ぜひ皆さんにご確認いただければと思います」
Writer: くるまのニュース編集部
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