大地震のときにドライバーがすべきこと 走行中、大きな揺れを感じたり緊急地震速報を受信したら?
6月18日朝、大阪を中心に大地震が発生しました。運転中、大きな揺れを感じたら急ハンドル、急ブレーキをさけて安全な方法で道路の左側に停止することが必要です。その後は、クルマに関わる避難方法は最近変わった点があります。
緊急地震速報を受信したらハザードをつけて緩やかに速度を落とす
現在では携帯電話の警報で事前に大地震を知ることもできます。警報を受信した場合、「車を運転中に緊急地震速報が発表されたことを知ったときは、運転者は、周囲の状況に応じて、あわてることなく、非常点滅表示灯をつけるなどして周囲の車に注意を促した後、急ブレーキを避け、緩やかに速度を落としましよう」とされています。
また、運転中に大地震が起こってしまったら「急ハンドル、急ブレーキを避けるなど、できるだけ安全な方法により道路の左側に停止させること」となっています。
これは運転免許証の更新時などに配布される冊子「交通の教則」にも記載してあり、ここには災害時にドライバーがとらなければならない措置の詳細が書かれています。
その後はラジオ等で地震情報や交通情報など情報を集めて状況に応じた行動が求められ、クルマをやむを得ず道路上に置いて避難するときは「道路の左側に寄せて駐車し、エンジンを止め、エンジンキーは付けたままとするか運転席などの車内の分かりやすい場所に置いておくこととし、窓を閉め、ドアはロックしないこと。駐車するときは、避難する人の通行や地震防災応急対策の実施の妨げとなるような場所には駐車しないこと」としています。
クルマで避難も、限定的だが認められるようになった
クルマを使った避難については東日本大震災の発生前は「避難のために車を使用しないこと」となっていましたが、現在は「津波から避難するためやむを得ない場合を除き、避難のために車を使用しないこと」と変更されています。ただし、あくまで限定的な点には注意しましょう。
また、スマートエントリーキーの普及を踏まえて、クルマを置いて避難する際の指示で「キーを付けたまま」に加えて「運転席などの車内の分かりやすい場所に置いておく」が加えられています。スマートエントリーキーの人はポケットに入れたまま避難しないように注意してください。
なお、クルマなどが緊急通行車両の通行の妨害となっているときは警察官が必要な措置を命じることができるとしており、ドライバーが不在時には「やむを得ない限度において、車などを破損することがあります」とされています。災害応急対応をする警察官等に余計な手間をかけさせて避難や救助を遅らせないためにも、災害発生時のクルマの置き方は十分注意したいものです。
【了】