ダイハツは2025年6月16日、「グランマックス カーゴ」の一部仕様変更（一部改良）を実施しました。

　約200万円で手に入る身近な小型商用バンの進化に対し、SNSなどには多くの声が集まっています。

　グランマックスカーゴは、ダイハツとトヨタの共同開発により誕生した小型商用バンです。

　ダイハツのインドネシア法人、アストラ・ダイハツ・モーター社で生産され、日本に輸出されています。

　誕生当初は、インドネシアなどの海外向けモデル「グランマックス ミニバス」として販売される一方、2008年2月より国内のトヨタ向けにOEM供給され、「タウンエースバン／ライトエースバン」として発売されています。

　その後2020年9月、国内のダイハツ向けにもグランマックスカーゴが導入されました。

　また同時期、トヨタ版はライトエースバンがタウンエースバンに統合され一本化されたほか、業務提携先のマツダにおいても「ボンゴバン」としてOEM供給されるなど、現在もさまざまな名称で国内外で活躍を続けているロングセラーモデルです。

　ボディサイズは、全長4065mm×全幅1665mm×全高1930mm、ホイールベース2650mm。

　軽商用車よりもゆとりのある快適性や高い基本性能などを備える一方で、コンパクトで小回りが利くサイズを特徴とします。

　パワートレインは、最高出力97ps・最大トルク134Nmを発揮する1.5リッター直列4気筒「2NR-VE」型エンジンを搭載し、トランスミッションは5速MTと4速ATを設定します。駆動方式は後輪駆動（2WD）と四輪駆動（4WD）が選択可能です。

　エンジンを運転席下にレイアウトするフロントミッドシップレイアウトにより、短い全長ながらタイヤを四隅に配置する効率的なパッケージングを成立させるとともに、理想的な前後重量配分51：49（空荷時）によって、走行安定性を高めています。

　また、ダイハツの先進安全技術「スマートアシスト」が搭載され、衝突回避支援ブレーキや車線逸脱警報機能、誤発進抑制装置など、運転者の安全をサポートする機能も揃います。

　今回、安全性能を向上させる法規対応にともない、一部仕様の変更をおこないました。

　主な変更点としては、後方視界確認用のリアコーナーセンサー追加や、メーター表示にリアコーナーセンサー・コーナーセンサーブザーOFF表示を追加したほか、衝撃感知時のドアロック解除機能、タイヤのEマークなどを追加しています。

　また、原材料価格の高騰などの影響にともない車両価格も改訂され、新価格（消費税込み）は、206万8000円から244万2000円となりました。

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　新しいグランマックスカーゴに対し、SNSなどにはさまざまな反響が寄せられています。

　多かったのは「職場にも（兄弟車のタウンエースバンが）ある」「小さくて乗りやすい」「このくらいが狭い街中で便利なのよね」など、実際に乗っているというドライバーからの「全長4m級のボディサイズは扱いやすい」という声です。

　なかには「これのワゴンタイプもつくって欲しい」「シエンタよりも小さくて安いスライドドアワゴンは需要があると思う」との意見もありました。

　また「フロントミッドシップレイアウトって表現にびっくり」「公式サイトにもそう明記してあった」と、従来からあるワンボックスバンから採用されてきたキャブオーバー型レイアウトをさらに進化させた、グランマックスカーゴ独自のパッケージングレイアウトに驚く声も見られました。