軽!?の「アルファード」って何? パクリなの? 「中国車=コピー車」はどうなった? 最新独自デザインに驚愕! 中国メーカーの現状とは

まだ「パクリ車」は残る? 「老年代歩車」とは何なのか?

 中国特有の事情として自動車業界があまりにも広く、トップには日本・欧州ブランドに引けを取らない品質のメーカーもいれば、最下層には自社での開発・デザイン能力を持たない泡沫メーカーも存在するのです。

 特に魑魅魍魎の要素を呈しているのは「老年代歩車」です。

 これらはナンバープレートも免許も必要としない低速走行車で、主に高齢者を中心として人気を誇ります。

 海外輸出なども見据えていないためか、世界的に人気な車種のコピーが非常に多く、また車両自体のクオリティも「自動車」とは言えないほど低品質です。

 いわば、日本でお馴染みの「シニアカー」をより拡張したものと例えると捉えやすいかもしれません。

「老年代歩車」を手がけていた鴻日汽車の「U8」は、ダイハツ「キャスト」に似ていた…!
「老年代歩車」を手がけていた鴻日汽車の「U8」は、ダイハツ「キャスト」に似ていた…!

「老年代歩車」は近年、日本でも「車検のいらない小型EV」として販売する業者が増えています。

 しかし、日常整備やちょっとしたトラブルに対応できる整備工場が少なく、購入する際には安全性やアフターサポート面をよく吟味する必要があります。

 中国自動車産業の恥とも言えるこういった弱小メーカーは少なからず存在する一方、デザインに対して消費者が求める要素は複雑化していっており、他と差別化できるほどのデザイン能力を持たないメーカーは自然と淘汰されていくフェーズに入っています。

 日本や欧州メーカーもトレンドの変化の速度に置いていかれることなく、消費者が好む要素をすぐに反映できるスピード感が求められていくことでしょう。

【画像】「えぇ…!」 これがパクリ「ミニアルファード」です!(30枚以上)

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Writer: 中国車研究家 加藤ヒロト

下関生まれ、横浜在住。2017年に初めて訪中した際に中国車の面白さに感動、情報を集めるうちに自ら発信するようになる。現在は慶應義塾大学環境情報学部にて学ぶかたわら、雑誌やウェブへの寄稿のみならず、同人誌「中国自動車ガイドブック」も年2回ほど頒布する。愛車は98年式トヨタ カレン、86年式トヨタ カリーナED、そして並行輸入の13年式MG6 GT。

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