マツダが苦戦中のセダン市場になぜ力を入れるのか 新型「アテンザ」は成功者の証に
マツダのフラッグシップモデルであるアテンザが大幅改良を施され、都内でお披露目されました。東京モーターショーで話題になった「Vision Coupe」のエッセンスも盛り込んでいるといいます。
一部改良ならぬ「大幅改良」の新型「アテンザ」お披露目
マツダのフラッグシップモデルであるアテンザが大幅改良を施され、予約受注を開始しました(発売は6月21日)。それに伴い、東京都新宿区にある小笠原伯爵邸にてお披露目会が執り行われました。
改良モデルにもかかわらず、お披露目会にはマツダの小飼雅道社長が登壇し、「アテンザはグローバルの販売台数のおよそ1割を占める車種であり、セダンで車体の基本性能を最大まで高める取り組みをし、その技術を活用し他車に展開するという極めて重要な商品」と、フラッグシップモデルのアテンザが担う役割を説明。その上で「日本車でしかできない車、マツダでしかできない車、まさに日本のおもてなしの心に満ちあふれた商品を造りたいと思って造り上げました」と話しました。
また、新型「アテンザ」の開発主査である脇家満氏は「走行性能の進化を表すキーワード”Effortless Driving(エフォートレス・ドライビング)”は、努力を要しない運転。ドライバーの意思通りに車が反応することで、心に余裕と安心が生まれ、ドライビングをより楽しむことができる状態を目指しました」と、今回の改良のコンセプトを説明。そのため、通常の商品改良ではなかなか手が入らない足まわりのサスペンションにも変更がなされているそうです。
また、一新された内装デザインについては、2017年の東京モーターショーで大きな反響を集めた「Vision Coupe」(ヴィジョン・クーペ)のエッセンスを盛り込んだとのことです。
脇家氏にどんな人に新型アテンザを選んでもらいたいかと聞くと、「成功者の証として、またはこれから成功を目指す人たちにぜひ選んでもらいたい車に仕上げました。”声が透る洗練された空間”と呼べるほど静粛性も向上させ、他メーカーの同クラスの車種はもちろん、輸入車と比較しても素晴らしいと言えるレベルに仕上がったと思います。ぜひ、実際に試乗して実感していただきたいですね」と自信を覗かせていました。