なぜ「免許センター」は「電車で行けない場所」にあるの?「バスで40分かかる…」「わざと駅から遠くに作ってない!?」と大反響! 知れば納得の「やむを得ない事情」とは!
知れば納得の「やむを得ない事情」とは!
では一体なぜ、運転免許センターはこのように不便な場所に設置されているのでしょうか。
この問題について警察OBに質問したところ、以下のように回答がありました。

「運転免許センターは、建物自体がある程度の規模になってくるだけでなく、技能試験のためのコースを備える必要があります。
つまり広大な土地を確保する必要があり、どうしても住宅街から離れた郊外にならざるを得ないのです」(警察OB)
免許取得者の大多数は「指定自動車教習所を修了 → 試験場で学科試験に合格」というプロセスをたどりますが、未指定の教習所で教習を受けたり、いわゆる「一発試験」で免許取得する場合は、試験場で学科試験とは別に「技能試験」合格を目指すことになります。
そしてこのような「試験場で技能試験を受ける人」のために、運転免許センターには「試験用のコース」が併設されているわけです。
その結果、運転免許センターは公共施設の中でも有数の広大な施設となり、なるべく予算を抑えるために、地価の低い郊外に土地を確保することになる。そんな事情も見えてきます。
とはいえ、免許更新で利用するユーザー側にとっては、そのような事情は関係なく、不便なものは不便としか感じられません。
そこで、施設をよりコンパクトにしてアクセスを便利にした「免許更新センター」が各地で用意されています。
たとえば東京都では大手町駅北側に「神田運転免許更新センター」が、都庁内には「新宿運転免許更新センター」が設置されており、鮫洲や東陽町よりも鉄道アクセスが便利な立地となっています。
とはいえ免許更新センターが存在しない地域が大半であり、設置のない場合は残念ながら不便でも試験場に行くしかありません。
また、どうしても運転免許センターに行けない場合の措置として、最寄りの警察署で免許更新を受け付けている場合もありますが、その場合は「後日郵送」となってしまうデメリットもあるので、予定と見比べて使い分けする必要があるでしょう。
Writer: パワーボム
関西大学社会学部卒業後、某CS放送局運営のメディアにてライターとしてのキャリアをスタート。自動車ブログの立ち上げから携わり、主にトヨタ車やレクサス車、キャンピングカーを中心に取材記事を多数執筆する。




















