スバルのSUVラインナップのなかで、最もコンパクトなモデルが「レックス」です。

　同車はスバル初のコンパクトSUVとして2022年11月に登場。トヨタ「ライズ」と同じく、ダイハツ「ロッキー」のOEM車ですが、そんなレックスにハイブリッド仕様が追加設定されるようです。

　レックスのボディサイズは全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmと、5ナンバーサイズに収まる小さなボディに加え、5.0mという小回りが利く最小回転半径によって取り回しの良さを特徴としています。

　外観は、大きく張り出したフェンダーや大径タイヤなどによって、SUVらしいアクティブさと頼もしさを強調。内装もアクティブなデザインとしており、フロントシートなどにレッド加飾をあしらうなどスポーティさを演出します。

　さらに、大きいフロントウインドウ、リアガラス、リアクォーターガラスを採用したほか、高いアイポイントとすることで、死角が少ない優れた後方視界を確保。後席の頭上空間や座面形状を工夫することで広々とした空間を実現しました。

　また、ラゲッジスペースを広く確保しており、大型サブトランクや上下2段調節式カーゴボードを装備することで、コンパクトSUVながら十分な積載性も魅力のひとつです。

　直近では、2024年11月にレックス初の一部改良がおこなわれ、コーナーセンサー（リア）を2個から4個に変更。コーナーセンサー作動時のメーター内表示を変更することで、車両後退時の安全性を高めました。

　パワートレインは、1.2リッターガソリンにCVTを組み合わせたもので、駆動方式は2WDのみの設定でしたが、前述のように、まもなくハイブリッド仕様が追加設定される予定です。

　新型レックス ハイブリッドは、スバルの公式サイトのほか、複数のスバルディーラーの公式サイト内において、5月から6月にかけての週末に開催予定のイベント「SUBARU SUVフェア」の告知のなかでアナウンスされたもの。

　OEM元のロッキーやライズにすでに設定されているハイブリッド仕様と同様に、1.2リッターエンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステム「e-SMARTハイブリッド」が搭載されます。

　e-SMARTハイブリッドは、エンジンを発電専用として使用し、その電力によって100％モーターで走行するシリーズハイブリッド方式を採用。

　低・中速走行に強く、街乗りでの使用頻度が高い小さなクルマに適しているハイブリッドシステムで、走り出しから最大トルクを発揮し、レスポンス良く、なめらかな加速を可能としたEVのような走行フィールが特徴です。

　燃費性能にも優れており、ロッキー／ライズのe-SMARTハイブリッド搭載車のカタログ燃費（WLTCモード）は28.0km／Lを達成。

　コンパクトSUVでクラストップを実現しており、新型レックス ハイブリッドでも同様の燃費性能を実現する見込み。そうなると、新型レックス ハイブリッドが“現行スバル車で最も燃費が良いモデル”になりそうです。

※　※　※

　新型レックス ハイブリッドについて、ネットでさまざまな反響が寄せられており、「ようやくハイブリッドが追加されるんだね」「レックスはガソリン車のみだったのが惜しかったから、ハイブリッドが出てよかった」など、ハイブリッド仕様を待っていたという声が見られました。

　また、「トヨタかダイハツでええやん！ って言われればそれまでだけど、スバルの六連星がいいんだよ」「ライズ ハイブリッド買って、エンブレム全部剥がしてスバルエンブレム＆レックスにしてやろうかと思ってた」と、OEM車であってもスバルのエンブレムが装着された小型SUVが求められていることもうかがえます。

　一方で、「出来れば1リッターターボ4WDも追加しないかな？」「この流れでターボも出ませんかね」「これをベースにSTIチューンしたターボ車を出せば？」など、ロッキー／ライズに設定されるターボ車・4WDの追加や、スバル独自のカスタム仕様に期待する声もありました。