スバルの「“2人乗り”オープンカー」が楽しそう!「水平対向エンジン」×超本格“四輪駆動”でオフロードも走る!「ジムニー」級の最低地上高“200mm”も実現した「B9スクランブラー」とは!
スバルがかつて公開した「B9スクランブラー」。同車はオープンカーでありながらオフロードも走行できる、今見てもユニークで魅力的なコンセプトカーでした。
スバルの「“2人乗り”オープンカー」が楽しそう!
スバルは、これまで数々の個性的なコンセプトカーを発表したメーカーの一つですが、とくに「B9スクランブラー」は、スバルらしからぬヨーロピアンテイストで多くの注目を集めた一台でした。

このB9スクランブラーとは、2003年に開催された「第37回東京モーターショー」でスバルが発表した、オープン2シーターのコンセプトモデル。
斬新でありながら、どことなく欧州テイストを感じさせるエクステリアデザインに、スバルファンのみならずクルマ好きから大きな注目が集まりました。
「オンロード・ラフロードを問わず走れるオープンカー」をテーマとするB9スクランブラーのエクステリアは、シルバーの塊から削り出したような重厚感のあるフォルムに、「スプレッドウィングスグリル」という、当時のスバル独自のフロントデザインを取り入れているのが特徴。
このスプレッドウィングスグリルは、“スプレッドウィングス”(日本語で「広げた翼」)という名前のとおり、左右に大きく広がった形状になっています。
B9スクランブラーのデザインは、元アルファロメオのデザイナーであるアンドレアス・ザパティナス氏の手によるもの。
しかしどこかアルファロメオに似た雰囲気も感じさせるため、一部ファンからは「スバルっぽくない」という声も上がっていました。
ちなみにスプレッドウィングスグリルは、「既成概念にとらわれない、将来のスバルデザインを示唆するもの」と説明されていましたが、個性的すぎたのか次第に採用モデルが減っていき、またアンドレアス・ザパティナス氏も、2006年にスバルを去っています。
このように、エクステリアデザインに多くの注目が集まったB9スクランブラーですが、パワーユニットには最高出力140馬力を発揮する2リッター水平対向エンジンと、当時最新のハイブリッドシステム「SSHEV」を採用していました。
SSHEVは、モーターメインでクルマを動かし、モーターだけではパワーが足りない場面でエンジンを動かしてサポートするという、一般的なハイブリッドモデルとは反対の仕組みです。
時速80kmまではモーターで走り、スムーズな加速と優れた燃費性能、環境性能を実現。時速80km以上の領域ではエンジンによって力強く走るという形式がユニークです。
また「シンメトリカルAWD」というスバルが開発した常時4輪駆動システムも搭載し、B9スクランブラーは掲げたテーマどおりに、オンロード・ラフロードを問わず走れる高い走行性能を有していました。
さらに、ランフラットタイプのタイヤ(空気圧がゼロになっても一定の距離を走れるタイヤ)と、最低地上高を150mmから200mmの間で選択可能なエアサスペンションを採用しているほか、サスペンションにはオートレベライズ機能(乗車人数や荷物の積載量による車高の変化に応じてヘッドライトの光軸を上下させる機能)を搭載。
ちなみに最低地上高「200mm」とは、スズキ「ジムニー」の最低地上高である「205mm」とほぼ同等の高さとなり、驚きの値といえます。
これらの装備によって“悪路に強いオープンカー”に仕上がったB9スクランブラーのボディサイズは、全長4200mm×全幅1880mm×全高1260mmと、コンパクトながらワイドな全幅を備えていました。
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残念ながら、B9スクランブラーはコンセプトカーということもあって、市販化はされることはありませんでした。
しかし「B9」という車名は、海外向けの大型SUV「トライベッカ」という、B9スクランブラーとは全く異なるモデルへと受け継がれ、「B9トライベッカ」として意外な市販化を果たしています。
本気で世界一ダサいデザインの車を作るコンテストがあれば
スバルがダントツでNo1ですよね。
クセが強すぎです!やり過ぎ!残念です!
スバルで以前にこんな顔のK-carがあった様な?
ヘッドライトこれでカッコいいと思えるいうわけないだろう。いろいろ乗ったが、今時オープン感楽しめるのは、Aピラーがしっかり立ってるラングラーぐらいだ。今時のオープンカーはAピラー寝すぎてドライバーが楽しめないんだよな。