ホンダ「N-VAN」は、商用バンでありながら一般ユーザーにも親しみやすいポップなスタイリングが特徴です。

　2024年には、このスタイリングをさらに強調する特別仕様車「STYLE＋ NATURE（スタイルプラス ネイチャー）」が新設定されています。どのようなクルマなのでしょうか。

　N-VANは、2018年7月から販売されている軽商用バンです。2011年に登場した「N-BOX」から始まった「Nシリーズ」の第5弾としてリリースされました。

　N-BOXに採用された、ホンダならではのセンタータンクレイアウトによる低床プラットフォームがもたらす広い室内空間に加え、助手席側のセンターピラーをなくした構造や、助手席が床面レベルまで折りたためる構造などから、軽バントップレベルの室内を実現。

　優れた積載性と左側からの荷物の積み降ろしのしやすさが支持されているほか、Nシリーズ共通の新鮮なスタイルも人気です。

　上級グレードにはイエローやカーキなど、一般ユーザーの日常使いも可能な人気のカラーリングを設定するほか、先進運転支援「ホンダ センシング」も備え、軽バンとしては非常にカジュアルなモデルとなっています。

　パワートレインは全車直列3気筒DOHCエンジンですが、上級モデルには力強いターボ車も設定。トランスミッションはCVTもしくは6速MTを組み合わせ、駆動方式はFFまたは4WDを設定しています。

　ラインナップは、ベーシックモデルの「G」、機能がグレードアップされたモデル「L」、レジャーにも使いやすい「FUN」の3つです。

　2024年4月、N-BOXの一部改良が実施され、装備の充実化や新色の設定のほか、特別仕様車「FUN STYLE＋ NATURE（スタイルプラス ネイチャー）」を追加しました。

　FUN STYLE＋ NATURE（以下、プラスネイチャー）は、FUNをベースにアウトドアユースをイメージしたナチュラルな雰囲気が演出されたモデルで、Nシリーズ軽自動車で展開するカジュアルモデル「N STYLE＋」シリーズの第4弾となっています。

　特徴的なのは、デザインや機能面がアウトドアに特化された点です。

　エクステリアでは、マットブラック＆ピアノブラック調のフロントグリルやブラックアウタードアハンドル、ブラックリアライセンスガーニッシュ、シルバー＆ブラックの専用カラーリングで仕上げたホイールキャップなどを採用。精悍で、よりアウトドアでのギア感を増したデザインとなっています。

　インテリアはカーキを基調としたナチュラルな空間に仕上げられ、インパネに加飾されたシルバー樹脂や、フロントドアライニングに張り込まれたカーキのファブリックなど、アウトドアにもマッチする、上質で洗練された雰囲気も感じられます。

　積載性だけでなく、エクステリアやインテリアにもこだわりの感じられるプラスネイチャー。アウトドアファンや、他の人とは一味違うデザインを求めるユーザーにはぴったりの一台です。

　N-VANの価格（消費税込）は139万2600円から209万2200円。プラスネイチャーは193万3800円から206万6900円。

　FUNからはわずか10万円程度の価格アップにとどまり、こうした特別なスタイリングを実現しながらも、非常に手頃なプライスを維持しているのも特徴です。

「N STYLE＋」シリーズの今後のラインナップにも注目です。