トヨタ「“最新”ハイラックスサーフ」後継機がスゴい! 全長5m級「“ド迫力”カクカク」デザイン×3列シートの大型SUV! 米国「4ランナー」日本導入にも期待大!
最新「4ランナー」日本導入の壁とは
最新4ランナー国内導入に対し、最大の課題はボディサイズです。
4ランナーは全長約4950mmで、全幅は標準グレードでも約1980mm、オフロード向けグレードでは約2030mmにも達します。

これはランドクルーザーと同等の大きさであり、日本の道路・駐車環境では扱いにくさが懸念されます。
次に決定的なのが、商品ラインナップ上の問題です。
日本市場には、同じTNGA-Fプラットフォームを採用し、サイズや性能特性が極めて近い「ランドクルーザー250」が既に存在します。
4ランナーとの明確な差別化は難しく、カニバリゼーション(共食い)を起こす可能性が高くなります。
トヨタとしては、国内の本格オフロードSUV市場はランドクルーザーブランドに注力する方が合理的と考えられます。
加えて、右ハンドル仕様に関する課題もあります。
現状、左ハンドル市場(主に北米)向けに開発・生産されており、日本市場のためだけに右ハンドル仕様を開発・生産するには相応の投資が必要です。
オーストラリアなど他の主要な右ハンドル市場でも4ランナーは現在販売されておらず、開発へのインセンティブは低いと考えられます。
さらに、日本のSUV市場の特性も考慮すべき点です。
日本のSUV市場は活況ですが、中心は「ヤリスクロス」「ライズ」や、ホンダ「ヴェゼル」「WR-V」といった、よりコンパクトで燃費性能に優れる乗用車的なクロスオーバーSUVです。
本格的なラダーフレーム構造を持つ大型SUVの市場は、ランドクルーザーシリーズが存在するものの、全体から見ればニッチなセグメントです。
これらの点を総合的に考慮すると、4ランナーが日本市場に正規導入される可能性は、残念ながら極めて低いと言わざるを得ません。
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往年のハイラックスサーフへのノスタルジアや、デザインへの関心は高いものの、車両サイズ、ランドクルーザー250との競合、右ハンドル化のコスト、そして日本の市場特性といった要因が導入を阻む大きな壁となっています。
ハイラックスサーフの記憶は残りますが、4ランナーはこの先も北米で歴史を刻むことになりそうです。
Writer: 佐藤 亨
自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。





















































