「スカイライン使った試作車」の技術が大幅進化!? 日産、次世代「ProPILOT」を発表! 2027年登場の市販車に搭載へ
日産は、次世代の運転支援技術(ProPILOT)を2027年度より市販車に搭載すると発表しました。
WayveのAIドライバーと日産独自LiDAR技術を融合、衝突回避性能を大幅強化
2025年4月10日に日産は、次世代の運転支援技術「ProPILOT」の最新バージョンを2027年度より市販車に搭載すると発表しました。
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どのような技術が搭載されるのでしょうか。

新型ProPILOTでは、英国のAIスタートアップWayveと共同開発した高度なAIシステム「Wayve AI Driver」と、日産独自のセンシング技術「Ground Truth Perception(GTP)」を統合することで極めて高精度な運転支援技術を目指すとしています。
Wayveはロンドンに本拠を構えるグローバルAI企業で、自動運転向けのエンボディドAIにおいて業界をリードする存在です。
独自の生成AI技術を駆使し、多様な走行環境に対応できる柔軟性と、車種を問わずスムーズに適合するスケーラビリティを備えるため、新技術の迅速な普及も期待されています。
今回の「Wayve AI Driver」は、エンボディドAI(車載組込み型AI)として設計され、人間のように周囲の状況を認知・判断・操作する能力を備えています。
ファウンデーションモデル(基盤モデル)と呼ばれる学習ベースの中核技術は、大量の実走行データをもとに進化し続けており、複雑な都市交通から高速道路走行まで、幅広いシーンで自然かつ柔軟な判断を可能にしています。

対して、日産側が開発を進めてきた「Ground Truth Perception」は、次世代LiDARを活用した高精度センシング技術です。
車両周囲の環境を正確かつリアルタイムに把握したデータをWayveのAIが得た情報と融合することで、従来のADAS(先進運転支援システム)を凌駕する衝突回避性能を実現します。

2022年4月には、「Ground Truth Perception」技術を搭載した「スカイライン」ベースの「ProPILOT – コンセプトゼロ 試作車」を発表。同時に自動で緊急回避操作を行うデモンストレーションを公開。
さらに2023年6月には、新たに交差点での事故を回避する技術を公開しています。
交差点での出会い頭の事故は、信号や標識の見落としなどのドライバーの不注意により発生し、重大な被害につながるため、この技術がドライバーを支援することにより、事故低減に大きく貢献することが期待されます。
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日産は、Wayveと協業することによって、運転支援分野における競争優位性を次世代「ProPILOT」によって一層強化することが狙いと見られます。
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