5速MTあり! 日産のコンパクトセダンがスゴい! 精悍スタイル×全長4.5mの「ちょうどイイサイズ」! 希少な4ドアモデル「ヴァーサ」とは
日産が北米市場などで展開している「ヴァーサ」は、日本ではすっかり見なくなったコンパクトセダンとして希少な存在です。どのようなクルマなのでしょうか。
日本では見なくなった「コンパクトセダン」が北米に残っていた!
日産のコンパクトセダン「ヴァーサ(Versa)」は、北米や中南米、中東、アジア市場などで展開されているグローバルモデルで、同社のエントリーセダンとして位置づけられています。
日本では販売されていないものの、国によっては「アルメーラ」や「サニー」といった名称でも親しまれています。

初代ヴァーサは、2004年に日本でデビューした初代「ティーダ」(5ドアハッチバック)「ティーダラティオ」(4ドアセダン)がベースに、北米向けモデルとして2006年に誕生しました。
現行型は2019年にアメリカで発表された3代目。北米市場では同モデルより4ドアセダン専用のラインナップとなりました。
北米市場向けのボディサイズは、全長4495mm×全幅1740mm×全高1465mm、ホイールベースは2620mm。取り回しに優れながらもゆとりある室内空間を確保しています。
プラットフォームは「ノート」(先代)と共通で、パワートレインは最高出力122PS・最大トルク154N・mを発揮する1.6リッター直列4気筒エンジンに、5速MTまたはCVTを組み合わせています。
駆動方式はFF(前輪駆動)のみで、実用性と燃費性能を両立しています。
2022年には、エクステリアデザインの刷新をともなうマイナーチェンジを実施。最新世代のデジタル「Vモーショングリル」を採用し、フロントマスクの印象がよりシャープかつ洗練されたものに生まれ変わりました。
さらに専用エクステリアやスポーツチューンドサスペンションを備えた新グレード「SR」が追加されています。
SRではLEDヘッドランプや17インチアルミホイールなどを標準装備し、スポーティな雰囲気を高めています。
インテリアにおいても高級感のある仕立てが特徴です。
上位グレードでは合皮とファブリックを組み合わせたシートや7インチディスプレイ、スマートフォン連携機能などを搭載し、クラスを超えた装備内容となっています。
安全面では、先進運転支援システム「Nissan Safety Shield 360」を採用し、緊急自動ブレーキ、ブラインドスポット警告、リアクロストラフィックアラートなどを装備し、北米市場などの厳しい安全基準を満たす仕様としています。
北米市場向けのグレード構成は「S」「SV」「SR」の3種類。SグレードはMT仕様を用意する廉価版で、SVは装備のバランスが取れた中間グレード、SRはスポーティな装いと上級装備が与えられた最上位モデルです。
米国での価格は1万7190ドル(約258万円)から2万1520ドル(約323万円)で、同セグメントのなかでも競争力のある価格帯が魅力といえます。
かつて日産が日本市場で展開していた「ラティオ」や「ティーダラティオ」、あるいはかつての「サニー」「パルサー」などのコンパクトセダンに近いサイズ感と使い勝手を備えており、セダン不遇の今でも、日本市場では一定の需要があるかもしれません。
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