“300馬力超”のトヨタ「クラウンSUV」がスゴい! 新クラウンシリーズ“もっとも斬新”な「スポーツ」はどんな人に最適? ライバルは「輸入プレミアムSUV」か!?
異なる4タイプを取り揃えたトヨタ現行「クラウンシリーズ」はどれも魅力的ですが、そのなかで“もっともクラウンらしくない”印象なのが「クラウンスポーツ」です。どのような人にふさわしいのでしょうか。
輸入SUVに負けない迫力と個性を持つ「クラウンスポーツ」
16代目となるトヨタ現行「クラウンシリーズ」は、個性的な4つのタイプをラインナップし、新たな高級車像を提案しています。
そんな4つのクラウンのなかで、もっとも“クラウンらしくない”印象を受けるのが「クラウンスポーツ」です。

同車はワイドなリアフェンダーが目を引く、ハッチバックスタイルのクロスオーバーSUVですが、パワートレインなどはクラウンシリーズ共通の2.5リッターダイナミックフォースエンジンとモーターを組み合わせ、システム全体で234馬力を発揮。
さらにプラグインハイブリッドを搭載した「RS」グレードでは306馬力と、スポーツの名にふさわしい最高出力を誇ります。
これまでセダン一辺倒だったクラウンにハッチバックSUVが登場したというインパクトは大きく、シリーズ中もっとも斬新なモデルともいえます。
クラウンスポーツのボディサイズは全長4720mm×全幅1880mm×全高1565-1570mm、ホイールベースは2770mm。
サイズ的にはトヨタ「ハリアー」と近いのですが、それより少し低く、ポルシェのSUV「マカン」とかなり近い数値になっています。
この斬新なクラウンスポーツに惹かれるユーザーとはどのような人なのでしょうか。
国産車だけでなく輸入車まで幅広く扱う自動車販売店スタッフのK氏に話を聞いたところ、国産SUVからの乗り換えを検討しているユーザーが多いとのこと。
これは想定内ですが、実は輸入プレミアムSUVオーナーからも注目されていると教えてくれました。
ちなみに駆動方式は、FFをベースにしたAWDシステム「E-Four」。タイヤにかかる負荷や走行パターンに応じて、前後の駆動力を100:0~20:80まで自動調整し配分します。
また、クラウンスポーツには「DRS(ダイナミック・リアステアリング)」と呼ばれる新機構も搭載。これは速度に応じて後輪の向きを変え、走行安定性をさらに向上させる「後輪操舵機構」で、トヨタが提供できる最新の安全装備や運転支援システムをフル搭載し、より安全かつ快適にスポーツ走行が楽しむことができます。
大胆なスタイリングで、クラウンのイメージを一気に若返らせたクラウンスポーツですが、実際に輸入SUVのオーナーからは、どう見えているのでしょうか。
ポルシェ「カイエンターボ」に乗っているY氏に話を聞いてみました。
「まずは、制約の多い国産車でここまで大胆なデザインを採用したことは、素直に評価したいですね。SUVとしてもクロスオーバーとしても単純にカッコいいです。
そして『THS』システムによる環境性能の良さも素晴らしいと思います。
ただ、プレミアムSUVには優等生以上の、もっと危険というか扱いにくい一面を持たせても良かったかもしれません」
多種多様なモデルをラインナップするトヨタですが、突き抜けた性能は「GR」ブランドに託しているのが現状です。今後、GRブランドでクラウンスポーツを取り扱うことになれば、海外のプレミアムSUVと本気で勝負できるようになるのではないでしょうか。
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クラウンスポーツは、クラウンのイメージを覆す斬新なSUVながら、シリーズ中もっとも売れているモデルとなっています。
スポーティなスタイリング・走行性能に加え、優れた安全性能と環境性能を両立しており、多くの人に「1度は乗ってみたい」と思わせる魅力があるようです。
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