約525万円! トヨタ“新”「ランドクルーザー“300”」発表! “トヨタ初”の「“盗難対策“機能」搭載!? デビュー4年目の「本格SUV」に訪れた進化とは
2025年3月24日にトヨタのSUV「ランドクルーザー(300系)」の新たな一部改良モデルが発表されました。改良内容の中でも特に盗難防止装置の強化が注目されていますが、一体どのようなものなのでしょうか。
トヨタ車初!アプリと連携して盗難を防止
トヨタが製造するフラッグシップSUVである「ランドクルーザーシリーズ」は、優れた悪路走破性と耐久性を誇ります。
輸出台数も多く中東地域をはじめとして世界中で高い評価を受けていますが、それゆえに盗難被害も多く報告されています。
そんなランドクルーザーの現行モデルの一つである「ランドクルーザー(300系)」(以下「ランクル300」)は、2025年3月24日に発表された一部改良モデルで盗難防止装置が強化されました。

ランクル300は2021年に登場し、最新技術を採用することで、さらなる進化を遂げたモデルです。TNGA GA-Fプラットフォームを採用したことで、軽量化や衝突安全性能が向上し、より優れた走行性能を発揮しています。
ボディサイズは全長4950〜4985mm×全幅1980〜1990mm×全高1925mmと大きく、力強い存在感を放ちます。
エクステリアは、タフさと洗練を融合させ、歴代モデルのヘリテージを継承したデザインです。キャビンバックワードプロポーションや高位置のラジエーターグリル、障害物を避けるバンパー造形により、オフロード走行性能を強化しています。
インテリアでは、運転中の快適性と直感的操作を重視しています。インストルメントパネルは水平基調で車両状況が視認しやすく、6針式メーターを採用。また、モードセレクトは最適な位置に集約され、スイッチ類は機能別に配置されています。
パワートレインは3.5リッター V6ツインターボガソリンエンジンと3.3リッター V6ツインターボディーゼルエンジンの2種類が用意されており、力強い走行が可能。
アウトドアや悪路での使用を前提とした高い運動性能を誇り、アウトドア愛好者やランドクルーザーシリーズのファンから支持されています。
さらに、先進的な運転支援システムや安全装備が備わっており、トヨタ「セーフティセンス(TSS)」をはじめとする多様な支援機能が安全面でも大きな安心を提供しています。
そんなランクル300ですが、2025年3月24日に改良が施されました。
安全面では衝突被害軽減ブレーキ機能「プリクラッシュセーフティ」の対自転車運転者の機能を強化。他にもイベントデータレコーダーの対応、サイバーセキュリティへの対応、路上走行時の排出ガス規制(RDE)への対応(ディーゼルエンジン車)が実施されました。
さらに全グレードメーターをオプティトロンメーターからインフォメーションディスプレイ内蔵TFTカラーメーターに変更。上級グレードでは12.3インチ、ベースグレードでは7インチとなり、視認性が高まっています。
また、ディスプレイオーディオも充実しており、全グレードで8インチ ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)を標準設定。一部グレードではメーカーオプションで12.3インチ ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plusも装備可能です。
そして、盗難被害の多さに対応するために盗難防止装置が強化されました。海外での人気も高い車両をターゲットにした犯罪が増加している現代において、ユーザーの安全と安心を確保するために重要な役割を果たすことが期待されます。
まず、注目すべきは「マイカー始動ロック」機能です。これは、トヨタ車初となる機能で、「My TOYOTA+」アプリを使って、車両のエンジン始動をロックできるというものです。
この機能は、車両を使わない時間帯におけるセキュリティを大きく向上させることができ、車両が不正に始動されることを防止します。
さらに、スマートキー測距システムも全グレードに標準装備されるようになり、スマートキーを所持している人物の位置を高精度で認識可能になりました。
車両が近くにいない場合、スマートエントリー&スタートシステムによるドアの解錠やエンジンの始動を制限し、車両の盗難リスクが格段に低減されます。
また、車両の所有者であることを証明するための指紋認証スタートスイッチも全車に標準搭載され、他者による不正使用の防止機能が強化されました。
ランクル300の価格は最も安価なグレードでも525万2500円(税込)で、トヨタのSUVの中でも特に高級なモデルです。
このような高額なSUVは盗難被害に遭いやすく、新たな盗難防止装置は盗難リスクを軽減できる重要なセキュリティ機能と言えるでしょう。
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ランクル300は優れた走行性能と豪華な内外装を兼ね備えたフラッグシップSUVとして人気が高く、それゆえに盗難の件数も少なくありません。外出先や駐車場など、車両が無人となる時間帯において、新たな盗難防止機能が役立つことが期待されます。
現在は受注が停止されていますが、トヨタの今後の供給体制に注目していきたいところです。
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