日産「“4人乗り”超高級セダン」に注目! めちゃ「豪華リアシート」&「4000cc超えV8」搭載! ツルツルボディに“最新機能”がもり沢山! 斬新「NEO-X」コンセプトとは?
これまでにも革新的なコンセプトカーを披露してきた日産ですが、市販化されず幻となったモデルもあります。今回はその1つである1989年の東京モーターショーで発表された「NEO-X」について紹介します。
豪華内装を設えた幻の「最上級セダン」とは?
日産は2025年2月13日に公表された「2024年度第3四半期決算発表」で様々な新型モデルの投入計画を示しました。
特に注目されるのが2025年度に日本市場に導入予定の新型「リーフ」です。
このモデルのデザインは、2021年11月に初公開されたクロスオーバーEVコンセプト「CHILL OUT(チルアウト)」を彷彿とさせる洗練されたスタイルで、ファンからの期待が一気に高まっています。
これまで日産は、革新的なモデルや未来を感じさせるコンセプトカーを数多く発表してきました。
しかし、その中には市販化に至らず、夢のまま消えてしまったモデルも少なくありません。

その代表的な例が、1989年の第28回東京モーターショーで披露された「NEO-X(ネオ・エックス)」です。
この第28回東京モーターショーは、それまで東京・晴海で実施されていた会場が初めて幕張メッセに移った回で、バブル景気の絶頂期と重なり、来場者数や報道関係者の数が過去最高を記録しました。
高級車への注目が集まる中、日産はコンセプトカー5台を含む24台の参考出品車と17台の市販車を展示。
その中でも特に目を引いたのが、大型4ドアセダンのNEO-Xでした。
NEO-Xは、「人に優しい知的高性能セダン」というコンセプトを掲げて開発されました。
外観は全長を長く、全高を低く抑えたフォルムで優雅さを演出し、曲線を活かした柔らかなデザインが近未来的な雰囲気と温かみを融合。
フロントはスリット状の細長いグリルと薄型ヘッドライトが特徴で、シンプルながら洗練された印象を与えます。
ボディサイドは凹凸をなくし、電動格納式ドアハンドルを採用することで、クーペのような流麗なシルエットを強調。
Bピラーがない構造もその美しさを際立たせています。
一方、リアはエッジの効いたデザインで、直線的なテールランプと縦型ウインカーレンズが独特の個性を放っていました。
内装はベージュのレザーが贅沢に使われ、インパネやコンソールもレザーで覆われた高級感あふれる仕上がりです。
当時としては先進的なシフトバイワイヤー技術を採用し、シフトノブはなく、ステアリング左側のレバーで操作する仕様となっていました。
後席は左右独立型の2座席で、中央の大型コンソールにスイッチ類が集約され、使いやすさが考慮されています。
さらに、ルーフ全面が液晶ガラスで、スイッチ操作で光の透過を調整できる機能も備えていました。
パワートレインは、日産が展開している北米の高級車ブランド「インフィニティ」の当時のトップモデル「Q45」に搭載された4.5リッターV8エンジン「VH45DE」を採用。
電子制御トルクスプリット4WDと5速ATを組み合わせ、優れた走行性能を実現しています。
また、油圧式アクティブサスペンションや四輪操舵を統合した「総合制御システム」を搭載し、快適性と操作性を高めつつ、ドライバーが楽しめるクルマとしての特性を強調していました。
さらに、側方警戒レーダー、電動パーキングブレーキ、ヘッドアップディスプレイなどの先進運転支援システムも装備。
中央のタッチディスプレイではナビゲーションや車両状態の確認、設定変更が可能で、現代のクルマにも通じる先進性が感じられます。
NEO-Xは完成度が高く、未来の高級車の姿を示していましたが、当時すでに「インフィニティQ45」や「シーマ」、「プレジデント」がラインアップにあったため、市販化は実現しませんでした。
それでも、その技術や発想は進化を続け、現在のクルマづくりに影響を与えています。
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