新車176万円! イチバン安い「コンパクトSUV」がスゴすぎた! 全長4m切り「ちょうどいいサイズ」で必要にして十分!? 最廉価のダイハツ「ロッキーL」とは

「ロッキー L」はダイハツが重視する「良質廉価」に相応しいクルマだ

 ロッキーに搭載されるパワートレインは、1.2リッターのシリーズ式ハイブリッド車(HEV)「e-SMART HYBRID(イースマートハイブリッド)」、1リッターターボエンジン車、1.2リッター自然吸気エンジン車の3タイプがラインナップされています。

 トランスミッションは全車CVT、駆動方式はハイブリッドと1.2リッターが2WD(FF・前輪駆動)で、1リッターターボ車は4WDのみの設定となっています。

ダイハツ「ロッキー L」のインテリア
ダイハツ「ロッキー L」のインテリア

 なかでも最安のロッキー Lには、ベーシックな1.2リッターエンジンが搭載されます。

 最高出力87PS・最大トルク113N・mと必要にして十分な動力性能を持ち、ハイブリッドではないものの20.8km/L(WLTCモード、以下同)という低燃費を達成しています。

 ちなみにロッキーのHEVは28km/Lですが、最安グレード「X HEV」の価格は221万6500円と約45万円も差があります。

 この価格差を燃料代の差で埋め合わせるのは、カタログ燃費の単純計算でざっと10数万kmの走行距離が必要です。

 それではロッキー Lの装備について、1.2リッター車の上位2グレード「X」(191万700円)、「Premium G」(217万1400円)と比べてみましょう。

 外観では、他グレードに備わるピアノブラック調のフロントグリル装飾が省かれ、足元は16インチスチールホイール&フルホイールキャップとなります。

 他グレードは16インチもしくは17インチのアルミホイールとなるほか、上級のPremium Gではドアアウターハンドルがメッキ仕上げとなります。

 一方で、Lも含め全車がフルLEDヘッドランプを採用していますが、Premium Gのみオートレベリング機能やLEDシーケンシャルターンランプなどで機能向上が図られています。

 インテリアでは数々の加飾が省かれ、シートもシンプルなファブリックとなっています。

 しかし快適装備では、Lのみがマニュアルエアコンとなることが大きな違いとなる程度で、基本的な装備に大差はなく不自由を強いられるようなことはないでしょう。

 また、衝突回避支援ブレーキ機能といった一連の先進運転支援機能「スマートアシスト」の基本装備は、Lを含む全車に標準装備されています。

 ただ、オプションの駐車支援機能「スマートパノラマパーキングアシスト」はX以上のみで選択可能なほか、「ACC(アダプティブクルーズコントロール)」や「LKC(レーンキープコントロール)」はPremium Gのみに備わり、他グレードではオプションでも選択できません。

※ ※ ※

 ダイハツのクルマ作りの考え方に「良品廉価」という言葉があります。

 ロッキー Lは、約176万円という安価な価格ながら、日常生活の足として必要十分な装備と秀逸なパッケージング、そして先進安全性能も有する「お買い得」な最安SUVといえるでしょう。

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Writer: 佐藤 亨

自動車・交通分野を専門とするフリーライター。自動車系Webメディア編集部での長年の経験と豊富な知識を生かし、幅広いテーマをわかりやすく記事化する。趣味は全国各地のグルメ巡りと、猫を愛でること。

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