トヨタ最新「“2列4人乗り”センチュリー」がスゴイ! 世界初の「豪華シート」&歴代初の“全長5m超え”タフボディ採用! “400馬力超え”のパワートレイン搭載の「新たなショーファーカー」とは
従来のセンチュリーセダンの伝統を受け継ぎつつ、時代のニーズに応じた進化を遂げた「センチュリーSUV」とは、一体どのようなクルマなのでしょうか。
3代目センチュリーに設定されたSUVモデル
トヨタの最高級乗用車である「センチュリー」のSUVモデルが、2023年に市場に投入された「GRG75型」(以降「センチュリーSUV」)です。
これまでの「センチュリー」は初代から3代目まで全て4ドアセダンタイプのみでしたが、初めてのSUVタイプ追加ということで大きな話題になりました。

SUVタイプを追加した理由については、車内で休憩する時間や会議をすることが増えるなど、ショーファーカー(専用の運転手が運転を担当し、オーナーが後部座席に乗車することを目的とするクルマ)に対するニーズが増えたことが挙げられます。
移動時間を有効に活用することを考えたパッケージの答えとして、センチュリーSUVが誕生しました。
ボディサイズは全長5335mm×全幅1990mm×全高1805mm、ホイールベースは2950mm。
4ドアセダンのセンチュリー(全長5205mm×全幅1930mm×全高1505mm、ホイールベース3090mm)と比較すると、全長はやや短くなっています。
「威風凛然」がテーマのエクステリアデザインは、歴代のセンチュリーと同じく水平・垂直基調。
フロントマスクなど、セダンタイプに似たデザインが採用されていますが、より迫力のある力強いデザインになっています。
また、ショーファーカーということもありリアスペースを大きく取った後部重視のフォルムも特徴。
どっしりとした重厚感のあるプロポーションは、他のSUVモデルにはないセンチュリーSUVならではの魅力といえるでしょう。
他にも、熟練の職人による「鳳凰エンブレム」を備え、ボディ表面には徹底的に磨き上げる「鏡面仕様」を施すなど、最高級乗用車のSUVと呼ぶにふさわしいこだわりのエクステリアに仕上がっています。
インテリアもエクステリアと同じく垂直基調のデザインです。
2列シート4人乗りレイアウトを採用し、そのうちVIPが乗車する後列には、リフレッシュ機能を備えた上質な乗り心地のフルリクライニングシートを採用。
このシートには、当時世界初の「フルフラットモード(リア両席)」を搭載し、後席シートをフルリクライニングすることで(77度)、ほぼフラットな状態で寝ることができます。
また、高品質のオーディオシステムや乗降時に活躍するオート電動格納式ステップ、最大75度まで開くリアドアなど、後部座席の快適性を高める工夫が施されています。
快適な運転をサポートするシステムとしては、「リアコンフォート」モードが挙げられます。
四輪操舵システム「ダイナミックリヤステアリング」によって走行時の姿勢などを制御し、加減速時や車線変更時などの後部座席へのストレスを抑えます。
パワーユニットは3.5リッターのV型6気筒エンジンに、前後のモーターを組み合わせるプラグインハイブリッドを採用。
システム最高出力は412psと高く力強い走りを生み出します
強力なエンジンを搭載していますが、静粛性にも優れているのも「センチュリーSUV」の特徴です。
なお、センチュリーSUVモデルの価格(消費税込み、以下同)は2500万円。
2008万円のセダンタイプのセンチュリーと比べると500万円近い価格差があります。
Writer: 大西トタン@dcp
(株)デジタル・コンテンツ・パブリッシング所属の編集者・ライター。幼少期に父親と一緒に灯油でエンジンのプラグを磨いたのをきっかけに車好きになる。学生時代はレーサーを目指しカートに挑むも挫折。現在は磨いた腕と知識を武器に自動車関係の記事をメインに執筆。趣味は週末に愛車フリードでのグルメ自販機巡り。






































