ファミリーカーとして、ミドルサイズミニバンが人気となっています。
　
　なかでも、トヨタ「ノア／ヴォクシー」、ホンダ「ステップワゴン」、日産「セレナ」が3強を形成。高い悪路走破性という唯一無二の強みを持つ三菱デリカ「D：5」もありますが、全長、全幅ともに少し大きめとなっています。
　
　ノア／ヴォクシー、ステップワゴン、セレナで迷う人も多いでしょう。エントリーグレードを比べてみます。

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　ノアとヴォクシーは、少しキャラクターが異なり、ベーシックなノアに対し、ヴォクシーは、先代で販売終了となった上級志向の「エスクァイア」の後継的役割も担っています。

　ノアのエントリーグレードは、2リッターガソリンエンジンを積む「X（2WD）」。7人乗り、8人乗りともに267万円（消費税込、以下同様）です。

　ヴォクシーも同エンジンを積む「S-G（2WD）」が最も安く、7人乗り、8人乗りともに309万円となっています。

　なお、ノアには標準モデルとエアロモデルがありますが、ヴォクシーは全車がエアロモデルです。

　ノアのエントリーグレードの「X」は、205／60R16タイヤとスチールホイール（樹脂フルキャップ）が標準となる一方で、ヴォクシーの「S-G」は、205／60R16タイヤと16インチアルミホイール（ミディアムグレーメタリック塗装）を標準装着しています。

　ノア「X」は、リフレクター式LEDヘッドランプが標準装着となり、中級グレードの「G」も含めてLEDフロントフォグランプはオプションです。

　また、衝突被害軽減ブレーキやアダプティブクルーズコントロール（ACC）、パーキングサポートブレーキ（前後方静止物）などからなる「トヨタセーフティセンス」は搭載されあすが、緊急時操舵支援＋フロントクロストラフィックアラート＋レーンチェンジアシストやアダプティブハイビームシステム、パーキングサポートブレーキ（後方接近車両）は未設定になります。

　さらに、「アドバンスト パーク」、「パーキングサポートブレーキ」、「アドバンストドライブ（渋滞時支援）」などからなる最新のドライバーサポート機能「トヨタチームメイト」も未設定です。

　内装は、ノア唯一となるウレタンステアリングが備わるほか、シフトレバーのシルバー加飾が廃されるなど、質感の面では割り切りも感じさせます。

　キーレスエントリーシステムの「スマートエントリー＆スタートシステム」もオプション扱い、「ワンタッチスイッチ付パワースライドドア」が運転席、助手席両側のデュアルは未設定で、助手席側のみオプションで追加可能です。

　加えて、「左右独立温度コントロールフロントオートエアコン＋リアオートエアコン」は、オプションとなっています。

　コネクティッドナビ対応のディスプレイオーディオは、全車オプション設定ですが、「X」はオプションでも用意されていません。4スピーカーもオプションで、エンタメ系機能も割り切った仕様となっています。

　ヴォクシーのエントリーグレードである「S-G」は、先述のように、205／60R16タイヤと16インチアルミホイールが標準になるほか、リフレクター式LEDヘッドランプが標準になります。

「トヨタセーフティセンス」は標準ですが、「緊急時操舵支援＋フロントクロストラフィックアラート＋レーンチェンジアシスト」がオプションになり、「アダプティブハイビームシステム」は未設定。

「トヨタチームメイト」では、「アドバンスト パーク＋パーキングサポートブレーキ（周囲静止物）」と「アドバンストドライブ（渋滞時支援）」がオプションになります。

　ほかにもノア「X」ではオプション設定されていない「パノラミックビューモニター＋パーキングサポートブレーキ」がオプションで用意されています。

　乗降性では、「ワンタッチスイッチ付パワースライドドア」のデュアルがオプションになるものの、助手席側は標準装備。「左右独立温度コントロールフロントオートエアコン＋リアオートエアコン」は、オプション設定ですが、「フロントオートエアコン＋リアクーラー」は標準になります。

　エンタメ系機能では、「ディスプレイオーディオ（コネクティッドナビ対応）」と4スピーカーが標準で、「ディスプレイオーディオ（コネクティッドナビ対応）Plus」はセットオプションでの対応となっています。

　ノアとヴォクシーのエントリーグレードには、42万円の差がありますが、装備内容でも明確な差が付けられています。