2025年2月27日、トヨタはコンパクトSUV「ヤリスクロス」を一部改良するとともに、特別仕様車「Z“URBANO”（以下、Zウルバーノ）」を新設定すると発表しました。
　
　では販売店ではどのような反響があるのでしょうか。

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　ヤリスクロスは、同社のコンパクトカー「ヤリス」の派生モデルとして2020年に発表され、同年8月に日本国内で販売が開始されたコンパクトSUVです。

　ボディサイズは全長4180mm×全幅1765mm×全高1590mmと、SUVのなかではコンパクトなサイズ感ですが、ヤリスよりも室内高が高く設けられ、快適な空間を確保しています。

　プラットフォームには「TNGA GA-Bプラットフォーム」が採用され、軽量かつ剛性の高いボディを実現。

　デザインでは、ベースのヤリスとは異なり、SUVらしい力強い迫力のあるデザインが特徴的です。

　今回新たに設定されたZウルバーノは、都会的でスポーティなヤリスクロスのデザインをブラックのアイテムで一層鮮明にコーディネートした1台に仕上がっています。

　なお、モデル名の“ウルバーノ”は、イタリア語で「都会的な、洗練された」という意味を表しており、黒色の外装パーツで外観を引き締め、一段とスタイリッシュさを演出します。

　具体的にはツートーンのボディカラー、ブラック加飾を施したトヨタエンブレム、アウトサイドドアハンドル、グロスブラック塗装のアルミホイールなどを装着。

　さらにオプションとして、「URBANO」ロゴをあしらった販売店装着オプションを「Z“URBANO”セット」としてパッケージ化し、フェンダーエンブレムやドアミラーステッカーとあわせて特別な世界観を演出します。

　ヤリスクロスの特別仕様車Zウルバーノの車両価格（消費税込、以下同様）は、262万3500円から322万8500円です。

　販売店での反響について、都内トヨタ販売店の営業スタッフは以下のように話します。

「問い合わせはかなり多いですね。

　というのも今トヨタ車のほとんどが受注停止になっているものが多く、そのなかで唯一ヤリスクロスやヤリス、ルーミーなどが注文可能と、販売できるものも限られているのが現状です。

　こうした状況もあり、とくにヤリスクロスに注目が集まっていますね」

　なお、納期について前出の担当者は「ハイブリッド車でだいたい8月納車予定ですが、明確な日にちではないので変更する可能性があります」とのことでした。

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　また今回、通常のヤリスクロスの一部改良も実施されました。従来メーカーオプションだった機能と装備を標準設定して商品力を向上しています。

　具体的には、「ETC2.0」をZ、G、Uグレードに標準設定、「ドアミラーヒーター」をG、U、Xグレードに標準設定、「ディスプレイオーディオPlus」をZグレードに標準設定、「ディスプレイオーディオ」をXグレードに標準設定しました。

　一部改良モデルのヤリスクロスの車両価格は204万6000円から323万4000円です。