「あっちの店は30万値引きしただろ!」高圧的な“値切り交渉”の末に「失ったもの」とは…ディーラーが語る「粘着値切ラー」への本音
多くのディーラーでは長年の慣習もあり、値引き交渉が日常的に行われています。この値引き交渉、引き際の見極めが難しいものですが、どこまでやっていいものでしょうか。
実際どうなのか
最近は新車の納期が延びているとはいえ、多くのディーラーでは長年の慣習もあり、値引き交渉が日常的に行われています。この値引き交渉、引き際の見極めが難しいものですが、どこまでやっていいものでしょうか。現場の声も合わせてご紹介します。

世間には「発売されたこのクルマ、さっそく10万円値引きした」や「○○の目標値引き額は30万円」など、欲しいクルマに対する値引きの“戦果”について、さまざまな声があふれています。
しかし、値引き額には「正解」があるわけではなく、その金額に決まった理由は、その場の「ディーラーと客の関係」が重要です。いわば「場の空気を読む」ことが、値引きの結果を大きく左右すると言っても過言ではありません。
「△△の目標値引き額は30万円って言われてたけど、45万円値引いたぞ」などとSNSで自慢する行為は愚の骨頂で、上司と掛け合ってようやく値引きの承諾を得た現場の苦労に考えが及んでいないのでしょう。
同じメーカーでも、販売店の規模やメーカーとの距離間(直資系か地場系か)、販売実績など、さまざまな要因が絡んでいます。
たとえば、交差点の反対側の同メーカー(販売チャンネルは別)であれば、同じモデル・グレードでも値引き額が変わってきても不思議ではありません。
両店舗を競わせることで限界まで値引き額を引き出そうする人もいますが、じつは「これが目いっぱいです」と言われる値引き額は、店舗間でそれほど差がないのが現実です。
そんななか、納期が延びているこのご時世で、ディーラーとの値引き交渉はどこまで「ゴリゴリ」にやっていいのでしょうか。実際のディーラー側の「ホンネ」を聞いてみましょう。

































