2025年3月13日にトヨタは、16代目「クラウンシリーズ」の第4弾として、新型「クラウン エステート」を正式に発売することを発表しました。
　
　同日に開催された発表会では、クラウンエステートにくわえて、「クロスオーバー」、「スポーツ」、「セダン」も展示され、さらにエステートの特別仕様車「THE LIMITED MATTE METAL」も初公開されました。
　
　そのほか、開発陣によるプレゼンテーションや、ゲストを迎えたスペシャルトークショーでは、エステートの開発背景や特徴、その魅力について語られました。

【画像】超カッコイイ！ これが初公開の特別な「クラウン エステート」です！ 画像を見る（30枚以上）

　トヨタの象徴である高級車「クラウン」は、1955年の初代モデル発売以来、セダンを中心に多様な形状で展開されてきましたが、近年のSUVの人気拡大やセダン市場の縮小を受け、ユーザーのニーズに応える必要性が高まりました。

　そこで、2022年6月に世界初公開された16代目クラウンシリーズでは、セダンに加え、クロスオーバー、スポーツ、エステートをラインナップし、4車種のうち3タイプのSUVスタイルを取り入れる大胆な変革を実現しています。

　今回、エステートの発表会で行われたプレゼンテーションでは、クラウンのチーフエンジニアである清水竜太郎氏、プロジェクトチーフデザイナーの宮崎満則氏、クラウン製品企画主査の本間裕二氏、そしてクラウンカラーデザイナーの宍戸恵子氏が登壇しました。

　エステートの開発背景や特徴について、清水竜太郎氏は次のように語りました。

「『大人のアクティブキャビン』をコンセプトに、仕事にも遊びにも全力で取り組むユーザーをイメージしながら開発を進めてきました。

　機能的かつ『上質』『洗練』『余裕』の3つをキーワードに、こだわりを持って作り上げました。

　さらに、16代目クラウンでは『全席特等席』という考え方を採用していますが、エステートではその発想を荷室にまで広げています」

　また、エステートで他の3モデルとは異なるデザインを採用した点について、宮崎満則氏は次のように説明しました。

「エステートでは、品格を保ちつつもカジュアルな雰囲気に仕上げました。

　例えば、従来のような存在感のあるグリルではなく、バンパーとつながるような形状にしてカジュアルさを演出したり、これまでのステーションワゴンにはなかった遊び心のある要素を取り入れることで、ジーンズからスーツまで似合うデザインにしました」

　さらに、PHEVモデル専用に設定されたボディカラー「マッシブグレー」と内装色「グレイッシュブルー」について宍戸恵子氏は、

「早朝の凛とした澄んだ空気からインスピレーションを得ました。

　エステートをお客様が使うシーンを想像したとき、さまざまなアクティビティが思い浮かびました。

　その活動を始める前のワクワクする気持ちを少し落ち着かせながら1日をスタートさせる場面に、エステートが寄り添うイメージを込めてデザインしました」

　と語っていました。

　また、清水竜太郎氏と宮崎満則氏に加え、ラジオDJのサッシャ氏と元日本女子バレーボール選手の古賀紗理奈氏を交えたスペシャルトークショーも開催。

　16代目クラウンシリーズのデザインについてサッシャ氏は、

「シンプルにカッコいいですよね。海外の知人や友人からも『乗りたい』『色気があるね』といった声をよく聞きます」

　と日本のみならず、海外の人々からも好評を得ていることを述べていました。
　
　一方、クラウンスポーツの納車を控えているという古賀紗理奈氏は、クラウンスポーツを選んだ理由について、

「夫がクルマ好きで、その中でも『クラウンスポーツ絶対いいよ』と強く薦めてきたんです。

　そうなんだと思って見てみたら、本当にカッコよくて、見た目が好きになって購入を決めました」

　と語っていました。