カワサキは2025年3月10日、新型スーパーネイキッドバイク「Z900 SE」を同年4月12日に発売すると発表しました。
　
　このモデルは、2024年10月に欧州で発表され、11月にイタリア・ミラノで開催された「EICMA2024」にて実車展示されていました。一体どのようなバイクなのでしょうか。

「Z900」シリーズは、カワサキの伝統的な900ccクラスの並列4気筒エンジンを搭載したモデルとして、長い歴史を誇ります。

　Z900 SEは、Z900に専用カラーと特別な装備を備えたスペシャルエディションとして2022年に初めて登場。3年振りとなったSEモデルの復活で大幅な仕様変更が行われています。このモデルチェンジでは、エンジンやスタイリング、装備がアップデートされ、さらに魅力的なモデルとなっています。

　外装は、シャープでエッジの効いた新“Sugomi”デザインを採用しています。コンパクトでシャープなLEDヘッドライトやブラシ仕上げのアルミ製サイドシュラウド、導光技術を用いたLEDテールライトが特徴的です。全体的にアグレッシブで洗練されたストリートファイタースタイルの印象を与えます。

　ハンドル周りには、5インチのTFTカラーインストゥルメントが配置され、スマートフォンアプリ「RIDEOLOGY THE APP」との連携により、ターンバイターンナビゲーションや音声コマンド機能を利用できます。さらに、クルーズコントロールやカワサキクイックシフター（KQS）を装備し、快適なライディングをサポートします。

　足回りには、フロントにブレンボ製のデュアルセミフローティングディスク（外径300mm）とM4.32モノブロックラジアルマウントキャリパー、リアにはオーリンズ製のS46モノショックを装備し、優れたコントロール性能と安定性を実現します。

　パワーユニットは、948ccの水冷4ストローク並列4気筒を搭載し、最高出力91kW（124PS）／9500rpm、最大トルク98N・m（10.0kgf・m）／7700rpmを発揮します。電子制御スロットルバルブとIMU（慣性計測装置）の新搭載により、シャープなスロットルレスポンスと高度なライディングサポートの組み合わせが“Sugomi”パフォーマンスを実現しています。

　機能面では、IMUを活用した高度なライディングサポートテクノロジーや、エレクトリッククルーズコントロール、KQS、スマートフォン連携機能など、多彩な先進装備を備えています。これらの機能により、ライダーは快適かつ安全なライディングを楽しむことができます。

　ボディカラーは専用カラー「メタリックグラファイトグレー×エボニー」の1色のみの設定で、高級感とスポーティさを演出しています。

　新型Z900 SEの車両価格（消費税込）は、165万円。販売はカワサキプラザのみとなっています。

　この価格には、ETC2.0車載器やカワサキケアモデルのサービスが含まれており、充実した内容となっています。なお、EICMA2024で発表されたスタンダードモデルZ900の国内モデルに関しては未発表となります。

　また、2025年3月から4月にかけて開催される大阪・東京・名古屋のモーターサイクルショーのカワサキブースでは、新型の国内導入モデル「Z900 SE」や「Ninja 1100SX SE」、「VERSYS 1100 SE」などを含む、16モデルの幅広いラインアップが展示されます。
　各モーターサイクルショーの日程は以下の通りです。
・第41回大阪モーターサイクルショー：2025年3月21日～23日（インテックス大阪）
・第52回東京モーターサイクルショー：3月28日～30日（東京ビッグサイト）
・第4回名古屋モーターサイクルショー：4月4日～6日（Aichi Sky Expo）

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■主要諸元
・全長×全幅×全高： 2065mm×830mm×1110mm
・シート高：810mm
・車両重量：215kg
・乗車定員：2人
・エンジン型式：水冷4ストローク並列4気筒エンジン
・総排気量：948cc
・最高出力：124PS
・最大トルク：98N・m
・燃料消費率：20.5km／L（WMTCモード値）
・燃料タンク容量：17L