最新「トルネオ」は“6速MT”搭載! トヨタ「シエンタ」サイズの“最高にちょうどいい”小型ミニバンに注目! 懐かしい車名のフォード「トルネオ クーリエ」欧州モデルとは!
欧州フォードに存在する「トルネオ クーリエ」というクルマ。ホンダの「トルネオ」に車名が似ていることから、一部で話題となりました。一体どのようなクルマなのでしょうか。
最新ミニバン「トルネオ クーリエ」に注目!
フォードの欧州におけるラインナップの中に存在する、「トルネオ クーリエ」というクルマ。
同車は、ホンダがかつて販売していた「トルネオ」に車名が似ていることから、一部で話題となりました。
トルネオ クーリエとトルネオにはどのような違いがあるのか、両車の概要を解説します。

トルネオ クーリエは、アメリカの自動車メーカーであるフォードが欧州で販売している、コンパクトミニバン。
小型商用バンをベースに開発されたモデルであり、コンパクトミニバンでありながらクロスカントリーSUVのようなルックスを採用する点が特徴です。
ボディサイズは、全長4340mm×全幅1876mm×全高1817mm(ミラーを折りたたんだ状態)。
トヨタ「シエンタ」(全長4260mm×全幅1695mm×全高1695-1715mm)に近しい大きさで、扱いやすさと広い車内によって高い実用性を確保します。
パワーユニットには1.0リッターターボエンジンを搭載し、7速ATもしくは6速MTと組み合わせて、最高出力125馬力を発揮。駆動方式はFF(前輪駆動)を採用。
高い実用性と、運転の楽しさ、デザイン性の高さを兼ね備えた魅力的なクルマといえるでしょう。
一方でトルネオは、ホンダが1997年から2002年まで製造・販売していた4ドアセダン。
同じくホンダのセダンである「アコード」(6代目モデル)の姉妹車として誕生しました。
6代目アコードにはセダンタイプのほか、ステーションワゴンタイプも存在しましたが、トルネオと姉妹関係にあるのはセダンタイプのみ。
ワゴンタイプが設定されることは、最後までありませんでした。
デザインとしては、アコードをベースにフロントとテールデザインを変更したものとなっており、若々しいセダンを主張するアグレッシブなスタイルだったアコードとは対照的に、トルネオは落ち着いた印象で、端正かつスタイリッシュなキャラクターとなっています。
また、トルネオのみHIDヘッドライトが標準装備だったというメリットがあったので、アコードよりもトルネオを好むユーザーも少なくありませんでした。
トルネオのパワーユニットは、1.8リッターおよび2.0リッターSOHCエンジンのほか、スポーツグレードである「SiR」には2.0リッターDOHCエンジンを搭載。
さらに発売から約3年後の2000年6月には、2.2リッターDOHCエンジンを搭載したスポーツグレード「ユーロR」がラインナップに追加され、最高出力220馬力という高性能を誇りました。
ちなみにこのユーロRグレードには、上記の高性能エンジンに加えてツインサイレンサーを装備し、吸排気効率が向上。
専用のトランスミッションも組み合わせることで加速性能が大幅にアップしたほか、ボディ剛性やブレーキ性能も強化し、専用のローダウンサスペンション、軽量アルミホイール、ハイグリップタイヤも採用した、メーカー純正のカスタムモデルともいえるチューニングが施されていたのです。
端正なデザインや高性能モデルの追加によって、一時はアコードを上回る人気を誇ったトルネオでしたが、アコードが7代目モデルにフルモデルチェンジされるタイミングで販売終了となりました。
このように、フォードのトルネオ クーリエとホンダのトルネオの間には、クルマのタイプ、スペックともに大きな違いがあり、車名は似ていても共通点を探す方が難しいというのが実態です。
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現行ラインナップとして今まさに欧州で活躍しているトルネオ クーリエと、2002年に日本国内で役目を終えたトルネオ。
車名が似ていることで、古くからのクルマ好きの中には両車の関係性や共通点の有無について気になる人もいるでしょうが、実態としては全く違う系統のクルマでした。
写真を見比べるとわかるとおり、エクステリアデザインにも近しい部分を見つけることは難しく、この車名の一致は偶然だったと言ってよいでしょう。
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