1リッターで「約50km」走れるってマジ!? トヨタの「超エコ・コンパクトカー」がスゴイ! 軽自動車級の“軽量ボディ”実現した「FT-Bh」とは

今から13年前の2012年、スイスで開催された第82回ジュネーブ国際モーターショーに、トヨタは軽量・低燃費の次世代スモールハイブリッドコンセプト「FT-Bh」を出展していました。どのようなクルマなのでしょうか。

ガソリン超高騰時代の今に欲しいクルマ!

 今から13年前の2012年、スイスで開催された第82回ジュネーブ国際モーターショーに、トヨタは軽量・低燃費の次世代スモールハイブリッドコンセプト「FT-Bh」を出展していました。

燃費良すぎるコンパクトカー!
燃費良すぎるコンパクトカー!

 FT-BhはEcoとEmotionをかけ合わせた「ECOMOTION」をテーマに開発されたBセグメントクラスのコンセプトカーです。高張力鋼板を多用したボディは軽自動車並みに軽く、トヨタのハイブリッドシステム「THS II」と組み合せて驚くべき燃費を実現したクルマです。

 FT-Bhは軽量化、走行抵抗の低減、パワートレーンの効率向上、熱マネージメント、そして節電を重要な要素として開発されました。FT-BhはFuture Toyota B-segment hybridの略称です。

 カーボンファイバーなど高価な材料を使用せず、高張力鋼板を効果的に使用することで実現した重量(空車重量)はなんと786kg。空気抵抗係数(Cd値)0.235を達成したボディ形状や転がり抵抗軽減を狙った18インチという大径タイヤにより、当時の欧州における新燃費測定法(NEDC)で2.1L/100km(約47.6km/L)という燃費を達成しました。

 その他アトキンソンサイクルを採用した高効率エンジン、少人数乗車時に必要な空間のみ空調を効かせる「エアゾーニング」、そして灯火類のLED化やパワーウインドウの消費・待機電力の低減など、低燃費達成のための施策が盛り込まれています。

 ボディサイズは全長3985mmX全幅1695mmX全高1400mmとなっており、ホイールベースは2570mmです。

 エクステリアは、後に2代目「オーリス」や初代「CH-R」、同じく初代「86」にもデザインエッセンスとして採用されたKEEN LOOK。大きなハの字口バンパーとフローティングバーを組み合せており、時代をリードする先進性を体現したデザインです。

 フロントガラスを前方に出した砲弾型のロングルーフシルエットの足元を、145/55R18のタイヤが引き締めています。

 インパネはBセグメントには珍しい、運転席を取り囲むようなドライバーオリエンテッドなデザインを採用。ホワイトとブルーを基調とした色使いは、同乗者にも近未来的な印象を与えます。

 シートは超薄型シェル構造を採用しており、曲面を多用した見た目の美しさと快適な乗り心地を実現しています。

 パワートレインは1.0リッターガソリンエンジン(アトキンソンサイクル)をベースとしたTHS II(ハイブリッド)。高効率なエンジンをリチウムイオン電池とモーターでアシストすることで、超低燃費を実現しています。

 また安全設備として、接近車両の画像に注意喚起情報を合成してインナーミラーに映し出す「アンビエント重畳表示」を搭載しています。

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Writer: 廣石健悟

1985年長野県生まれ。鉄鋼系物流会社や半導体パッケージメーカーの技術者を経てフリーライターとして独立。19歳で自動車に興味を持って以来、国産車を中心にさまざまな情報収集をしている。これまで乗り継いだ3台のクルマはすべてMT車。4台目となる現在の愛車はマツダ アテンザセダン(6速MT)

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