トヨタ「アルファード“オープンカー”」!? “超豪華”内装&鉄仮面フェイス採用の「エルキュール」! 陸のクルーザーな「斬新モデル」とは

トヨタのLLクラスミニバン「アルファード」を生産するトヨタ車体は、2015年に「アルファード エルキュール コンセプト」を製作しました。ド級高級版アルファードの「豪華ぶり」を振り返ります。

超豪華内装に超大型ソフトトップ!?

 2015年に開催された第44回東京モーターショーで、トヨタ車体は、「陸のクルーザー」と呼ぶにふさわしいコンセプトカー「アルファード エルキュール コンセプト」を展示しました。
 
 アルファード エルキュール コンセプトは、誰もが憧れる高級クルーザーをイメージしたコンセプトカー。テーマは「南欧のヨットハーバーへ向かう途中、心地よい潮風を感じながら仲間とシャンパングラスを傾ける。そんな休日の過ごし方が似合う、開放感に満ちた上質な室内空間を備えたオープンクルーザー」でした。

まさかの公式アルファードオープンカー!トヨタ車体「アルファード エルキュール コンセプト」
まさかの公式アルファードオープンカー!トヨタ車体「アルファード エルキュール コンセプト」

 3代目アルファードをベースにカスタマイズされたエクステリアは、美しいブルーをボディ下半分に配したカラーリングに、同色の細いグラフィックで波や風をイメージ。Bピラーを反復したようなデザインでルーフ上に備わるスポイラー風造形も、クルーザー感をアップしていました。

 そして何より、プレスリリースで「マリンイメージを高める大型フロントグリル」と紹介された迫力あるフロントが目を引きます。グリル脇の「く」の字造形やアンダースポイラーにつながるグリルなど、3代目アルファードの特徴的な意匠を際立たせるデザインは大きな話題を呼びました。

 アルファード エルキュール コンセプトでは、超豪華な内装にも注目が集まりました。洋上を優雅にクルージングするクルーザーのように、フロアにはすべて木目風フローリング調素材が敷き詰められ、インテリアカラーは白を基調としていました。

 シートアレンジも工夫が凝らされており、2列目はエグゼクティブラウンジシート、3列目はサロンのようなラウンジソファシートを備えています。

 3列目シートには、格納式のテーブルやシャンパンセラーまで備えているのですから驚きです。さらに左側2列目シートは、助手席を廃しで前後にロングスライドが可能となっていました。

 ノーマルのアルファードより車体を延長して室内空間を拡大したことも相まって、まるでクルーザーのキャビンに居るような快適さを実現しています。

 そしてさらに2列目以降が車体後端までガバっとルーフが開く巨大な「ビックオープンソフトトップ」により、サロンのような内装に居ながらオープンエアの爽快な開放感を楽しめる、と説明されていました。

 まさに「陸のクルーザー」と呼ぶべきアルファード エルキュール コンセプト。車名の「エルキュール(Hercule)」は、ギリシャ神話やローマ神話に登場する怪力無双の英雄「ヘラクレス(Heracles)」がアルファードのイメージに合うこと、そしてモナコ公国にあるクルーザーが集う「エルキュール港」から命名されています。

 なおギリシャ神話やローマ神話に登場する英雄「ヘラクレス(Heracles)」のフランス語表記で、英語ではハーキュリーズ(Hercules)。フランス語では語頭のHを発音しないので、エルキュールと読みます。

※ ※ ※

 アルファード エルキュール コンセプトの発表から10年が経ち、その間にアルファードと兄弟車のヴェルファイアは2023年にフルモデルチェンジを受け4代目へと発展しました。4代目アルファードでも、このような夢溢れる豪華なコンセプトカーが登場することを期待したいと思います。

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Writer: 小鮒康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後になりゆきでフリーランスライターに転向という異色の経歴の持ち主。中古車販売店に勤務していた経験も活かし、国産旧車を中心にマニアックな視点での記事を得意とする。現行車へのチェックも欠かさず活動中。

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