買う気ゼロでも「タダで新車乗りたい!」迷惑客に「ありがたいのですが…」販売店のホンネとは? 試乗で「性能フル発揮」暴走行為も…まるでスーパーの“試食コーナー”の実態
新型車が出ると試乗のキャンペーンが行われ、誰でも試乗できます。ただし、だからといってむやみやたらに「試乗だけしまくる」のは販売店にとって迷惑なようです。
試乗した人がまさかの「レビュー動画」撮影も!?
また、とある輸入車ディーラーのスタッフからはこんなコメントもいただきました。
「たまたまなんですが、『試乗』と称して当店のデモカーを使った試乗インプレッションの動画をYouTubeに公開しているお客様がいらっしゃいました。
その方のチャンネルを見てみたところ、さまざまなディーラーを訪れ、試乗した動画を公開するYouTuberさんだったようです。
褒めていただける動画であればありがいたいのですが、『加速がイマイチ』や『内装の仕上げが安っぽい』といったネガティブな感想を語られてしまうと、正直いって複雑な心境です」
![ディーラーのイメージ[画像:PIXTA]](https://kuruma-news.jp/wp-content/uploads/2026/02/20250219_dealer_00.jpg?v=1739955727)
近年はスマホひとつあれば誰でもインフルエンサーになることができ、プロの巧みなレビューではなく、一般人目線で親しみやすいレビュー動画は非常に人気です。
クルマも同様で、こうしたYouTuberも多く存在しますが、ディーラーにとっては、YouTuberの利益のために、自分たちの時間を割かなければならないとなると、複雑な気持ちになるのは当然。
さらにレビューでちょっと辛口だったら、それを見て購入意欲が削がれる人もいるかもしれず、知らず知らずのうちに複数人への営業チャンスが減ってしまうことも考えられます。
ちなみに、百戦錬磨の販売店スタッフにとっては、やはり「買わなそうな人」というのはなんとなくわかるようで、「買う気はさらさらなくて、試乗やカタログ入手が目的のお客様って、現場の人間はたいてい分かりますよね(笑)」と話します。
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ユーザーにとっては気軽にできる試乗であっても、ディーラー側からすれば「もしかしたらこのクルマを買ってくれるかもしれない…」と期待込めて試乗車を用意してくれています。
そこを裏切るような人が増えると、単にディーラー側が迷惑なだけでなく、今後は試乗のチャンス自体もなくなり、本当に買おうとしている人が乗れなくなってしまうことも考えられます。
もういまは「こちらはお客なんだぞ」なんていう時代ではもはやありません。
「スーパーの試食でお腹を満たす」ようなことはやめ、ディーラーやスタッフの皆さんの見えない苦労を慮る配慮を心掛けたいものです。
Writer: 松村透
株式会社キズナノート代表取締役。エディター/ライター/ディレクター/プランナー。輸入車の取扱説明書制作を経て、2006年にベストモータリング/ホットバージョン公式サイトリニューアルを担当。カーメディアの運営サポートや企画立案・ディレクションが得意分野。またオーナーインタビューをライフワークとし、人選から取材・撮影・原稿執筆・レタッチ・編集までを一手に担う。現在の愛車は、1970年式ポルシェ911S(プラレール号)と2022年式フォルクスワーゲン パサートヴァリアント。






















