雪面の飛び魚!? “セリカGT-FOUR”から継承した4WDが凄い! 進化版「GRヤリス」でMT&DATを試してみた!【試乗記】
いざ進化版「GRヤリス」のMTを試乗! どんな印象?
続いて6速MT車に乗り替えます。
各モードの印象はDATモデルと同じですが、フロントの軸重が軽い(20kg)ので、コーナー進入時のノーズの入りはDATよりも鋭く、そこからのクルマの一連の動きも軽快な印象で、モリゾウさんの言葉を借りると「神に祈る時間」は短いものの、MTは自動ブリッピングするiMTを活用しても、ギア選択でアタフタしてしまったりミスしてしまっしたり。そのロスを差し引くと速さ的にはDATとほぼ同等かなと。
多くのクルマ好きは「2ペダルは走りの楽しさをスポイルする」と言いますが、雪上では逆に2ペダルのほうが運転に集中できるので、結果として「クルマとの対話」はより濃厚で、走りの楽しさと言う意味ではむしろ増すと思いました。
304ps/400Nmに出力アップしたG16EエンジンはMT/DAT共に低速トルクはもちろん粘り強さも増しており、その結果滑りやすい路面では1つ高いギアでも許容するフレキシブルさもあり、フットワークと同じく扱いやすさがありました。

そろそろ結論に行きましょう。
進化型を雪道で乗り、「より意のままに」、「より懐深く」、「より楽しめる」スポーツ4WDに仕上がっていることを再確認できました。
例えるならば“やんちゃ坊主”が3年以上に渡り鍛えられた事で“アスリート”に近づいたかなと。
とは言え、現在も開発は止まることなく続けられおり、東京オートサロン2025では空気の力を味方につけ走りをレベルアップさせる「エアロパッケージ(プロトタイプ)」をお披露目。
今後のアップデートも見逃せません。そう、「もっといいクルマづくり」に終わりはありません。
ちなみに「私をスキーに連れてって」でのセリカGT-FOURは、道なき道を走る→ジャンプ→スキー場を滑降→最後はロールオーバーで大破してしまいますが、GRヤリスは常日頃から「壊しては直し」を繰り返しているので、へっちゃらでしょう。
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