「暖機運転」本当に必要!? 「環境にやさしくない」の声も! 冬の「慣習」もはや「過去の話」なのか

不必要な暖機運転は「燃費の悪化」「環境負荷」の原因にも

 暖機運転の必要性が薄れたとはいえ、その習慣が完全に無意味になったわけではありません。

 特に寒冷地などの特殊な条件下では、窓の曇りを除去するなどしないと安全に走り出すことができない場合もあり、暖機運転が必要となる場合もあります。

長時間のアイドリングによる暖機運転は避けるべき!?[イメージ画像:画像AC]
長時間のアイドリングによる暖機運転は避けるべき!?[イメージ画像:画像AC]

 また、エンジンオイルが非常に低温になっている場合、オイルがエンジン内部でスムーズに循環し始めるまでには少し時間がかかります。こうしたことから、極寒地では短時間の暖機運転が有効な場合もあるのです。

 しかしそれでも重要なのは、長時間にわたるアイドリングの暖機運転を避けることです。

 エンジンが冷えた状態から短時間で温まるためには、むしろアイドリングを続けるのではなく、走行を通じて「自然にエンジン温度を上げる」ことが望ましいです。

 トヨタの公式ガイドラインでも、この「走りながらの暖機運転」を推奨しています。

 その際には急加速などを避け、エンジンに負荷をかけ過ぎないことも重要としています。

 加えて、長時間のアイドリングは排気ガスの排出量を増加させる要因となり、都市部や密集地では特に環境への悪影響が懸念されます。

 走行中にエンジンを温める方法であれば、必要最小限の燃料消費で効率よくエンジン温度を上昇させることが可能です。

※ ※ ※

 暖機運転の慣習は、極寒な地などの特殊な状況を除き、もはや現代車両には必ずしも必要ではありません。

 それよりも環境に優しい運転方法を実践し、クルマ技術の進化を十分に活用することが、これからのドライバーに求められる姿勢だといえるでしょう。

[編集部注記:本文中に誤記などがありましたので、2025年2月13日午前9:55に本文を一部修正しました。]

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Writer: Peacock Blue K.K.

東京・渋谷を拠点とするオンライン・ニュース・エージェンシー。インターネット・ユーザーの興味関心をひくライトな記事を中心に、独自の取材ネットワークを活用した新車スクープ記事、ビジネスコラム、海外現地取材記事など、年間約5000本のコンテンツを配信中。2017年創業。

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