ジャガーとWaymo(ウェイモ)が自動運転でパートナーシップを締結 最大2万台の自動運転の「I-PACE」が誕生
ジャガーとウェイモは、100%電気自動車「I-PACE」による自動運転技術の実証実験を今年から開始します。自動運転の実証実験について今後の対応は?
2020年までには自動運転の輸送サービス開始か?
ジャガーは2018年3月27日(現地時間)、米アルファベット傘下のウェイモと中長期的な戦略的パートナシップを締結したことを発表しました。
この提携によって、ジャガーが今月発表した100%の電気自動車である「I-PACE」による自動運転技術の実証実験が2018年から開始されます。2020年までには最大2万台の「I-PACE」にウェイモの自動運転技術が搭載され、ウェイモの自動運転の輸送サービスで利用されるようになります。これが実現すれば、1日あたり100万回の移動を支えるかもしれません。
「I-PACE」は、今月ジュネーブで行われたモーターショーで公開されたばかりの電気自動車で、サステイナブルなスポーツカー・パフォーマンスと全輪駆動がもたらす敏捷性(びんしょうせい)、SUVの実用性を兼ね備えたモデルです。
その高いデザイン性や実用性、環境性能が評価され、今回ウェイモの自動運転搭載車のラインナップに加わることとなりました。
ウェイモはこれまでクライスラーブランドのミニバン『パシフィカ』で走行テストを行なってきましたが、大型トラックの実証実験を公開するなど、同社の開発対象になる車両の種類も広がってきています。
ウェイモの技術が搭載された「I-PACE」は3月28日(現地時間)から開催しているニューヨークモーターショーで公開されています。
また、今回のジャガーとの提携について幾つかの質問をウェイモ本社に対しメールで聞いてみました。(回答は全て3月28日時点のもの)
ウェイモ担当者は「いくつか質問をいただきましたが、現段階でお答えすることができるものは限られています。今言えるのは、2万台の「I-PACE」は2020年から開始予定のライドシェアサービスに導入されます」との回答を得られました。
ライドシェアサービスとは、今では日本でも広く利用されるようになったUber(ウーバー)やLyft(リフト)が提供するような「相乗り」サービスのことです。今回ウェイモが発表している通り、自動運転車を開発する企業も、将来的には無人での配車・輸送サービスの実現を目指しています。
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